アヒージョ好きのビーバー

世の中の本質を、自分なりに考え、解説します。正義感が強く、偉そうなもの、金持ちには、牙を剥きます。

キリスト教徒の本心

アメリカは、壊れている。セレブのおっさんの、常識を外れた言動が国内外から揶揄されているが、アメリカの本音がわからない。相手を持ち上げて話したり、逆に強気になって見たり、物の売り買いの過程ならまだわからなくはないが、国同士の駆け引きのレベルとしては、あまりにも幼稚すぎる。まるで近所の仲の悪いおばちゃんの意地の悪い罵り合戦に似ている。



とにかく、なんでも言えばいいというものではない。絶えず上から目線で見ているからこそ、何でもかんでも、頭で考えないで、何も怖くないから、口からでまかせで言えるのだ。



しかし、16世紀に大航海時代を迎えてからというもの、キリスト教徒である彼らが残してきたものは、まさに殺戮の歴史であった。その根底には、「白人は神が自分に似せて作ったヒトであって、有色人種は悪の化身である」という人種差別の教えがあったのだ。彼らが本気でそう考えていたのかどうかはわからないが、ついこの前まで、地球は動かないと主張していた連中である。また、事実ダーウィンの進化論は、初めは否定されたものの、近年やっと神が魂を創造したという信仰が成立するなら科学を認めるとしている。こんな調子なので、「有色人種が悪の化身である」としか考えていないような、誠に奇異で残酷な行動をとってきた。



実際、1521年コルテスがアステカ帝国を、1533年ピサロインカ帝国を滅ぼした時、たくさんの先住民を殺した。



インカ帝国の皇帝アタワルバは、部屋を黄金で満たすからと、命乞いをしたにもかかわらず、スペイン人の裁判で死刑になった。その際、火あぶりにするところを、「キリスト教に改宗するなら、絞首刑にしてやる」と、キリスト教の洗礼を受けさせて、その通り殺した。キリスト教の司祭バルベルデは、殺すことの罪は問われないと嘯いた。まるで、免罪符並みの倫理観なのである。



その後も、スペイン人たちは、サトウキビのプランテーションの労働者として、いわゆるインディオを捕らえ、酷使した。町を離れ、逃げたインディオを追って、猟犬を放ち、ジャングル狩りをした。その間も、逃走する者は容赦なく虐殺し、スペイン人が持ち込んだ病原菌による感染死者も含め3000万人以上のインディオが亡くなった。その数を1億人とみる報告もある。スペイン人が行った、残虐な行為は記録され、公開されたため、今だにスペイン人が世界の人々の信用を得られない要素の一つだという。この悲劇は.実に150年の長きに続いた。



このように略奪した富を、スペインは、自国へと持ち帰り、こともあろうか、インディオがいなくなると、アフリカから奴隷として原住民を捕らえ売り買いし、プランテーション経営に勤しんだ。アジアでは、ルソン島ミンダナオ島を植民地化し、フィリッペ国王から名をとってフィリピンと命名した。これがヨーロッパの国々のアジア進出の先駆けとなった。
イギリスは、スペインの富をぶんどるために、アルマダの海戦でスペイン無敵艦隊を滅ぼした。それまでの私涼船のような国営海賊船から、堂々と略奪船を仕立て、世界中の富を盗んでいくようになった。
さらにイギリスは、インドを足がかりに、インドとの中間地として、エジプトを押さえにかかった。こうしてアフリカはもちろん、おくればせながら18世紀に北アメリカ大陸を植民地として支配した。キリスト教徒の得意な略奪、殺戮、奴隷化を、スペイン人と同じように行い、先住民狩りをした。その窓口は、ヴァージニア、奴隷市場はカロライナである。
このようにイギリス人は、スペイン人がぶんどった盗品を、再びぶんどり、それで、近代資本主義が生まれ、その富で産業革命が起こった。のちに経済学者ケインズは、近代資本主義は、不当取得者の富によってなされたと述べている。
アメリカに渡ったヨーロッパの人は、ピューリタンのことばがイメージする、清貧の人物は少なく、その多くが、失業者であり、アイルランドの貧農か犯罪者であった。



やがてイギリスは、プラッシーの戦いで宿敵フランスに勝利し、オスマン帝国の内紛の間に、スエズ運河をぶんどった。大英博物館は、ついでにぶんどった盗品倉庫に過ぎないのである。
やがて、産業革命で大量生産した製品を販売する消費地としても、植民地が必要になり、イギリスは、カナダ、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドを、植民地とした。北アメリカ同様、キリスト教徒ではない、多くの原住民を殺戮した。オーストラリアでは、入植した白人が、カンガルーを狩りする感覚で、大量殺戮(殺しても構わないという法律があった)を続けた。そのために、タスマニアアボリジニは、絶滅した。余談だが、オーストラリアは、1975年に人種差別禁止法が制定されるまで有色人種の移住は認められていなかった。ついこの前まで、南アフリカ同様いやそれ以上の人種差別をやらかしていたのである。第二次世界大戦で、敵になり未だに日本を目の敵にしているが、お前たちのしてきたことはなんだったのかと、問い正したい。と言いながら、わたしは、頼まれても絶対に行かない。ウォンバットは可愛いが、見たくなったら池田市五月山動物園に行く



このような大航海時代以降の、植民地化の経緯については、断片的に学習はするが、繋げてみると、キリスト教徒の傲慢さと狩猟民族としての収奪行為が、執拗に何度も繰り返されていることに気づくことだろう。
西洋人の考え方の根拠は、「自分の利益のためなら、すすんで戦争し、平然とその利益を盗る。利益のためなら、昨日の敵とも手を結ぶ」のである。
イギリス人は、未だに中東との約束を反故にしている。イスラエルとアラブの争いの元になったのはイギリスである。ジェントルマンの国と言いながら、責任はとらない。馬鹿である。アメリカ人は、中国進出に遅れをとった焦りと、植民地を手に入れられなかった悔しさで、日本を目の敵にした。有色人種のくせにという偏見である。その後、日本への経済制裁へとエキサイトさせ、それでも飽き足らず、またまた、大量殺戮を行った。大戦末期の1945年に、非常に多くの日本人を無差別に殺した。宿敵ソビエトとも中共とも手を結んだ。それは全て自分たちの利益のためだ。そこには、せっかく培ってきた哲学や理念など何もない。



それでも、富のえこひいき配分をし続ける自民党がアメリカについていくのは、1988年の構造改革をアメリカから迫られ、ついに規制緩和を導入し、西洋人の十八番の弱肉強食の社会に変換してしまったからである。その後の政府も、ますますアメリカの言いなりとなり、日本型の安心安定助け合い共存システムを放棄していった。松下幸之助が、うちでは人を作っていますと言ったフェアな経営者は少ない。トヨタは、内部留保に勤しみ社会貢献度はゼロである。
郵政改革は、国民の郵貯基金を、いずれアメリカの富裕層のものにするという、疑惑がつきまとっているのである。
郵政民営化は、アメリカの日本戦略に書かれていた。なんでも、民営化していいものではない。



農耕民族の、助け合い精神が薄れ、弱肉強食精神で、小さな政府、不親切な行政になってしまった。
お金持ちだけが得をする、所得税累進課税も、ひどくお金持ち有利になってしまった。アベノミクスは、金持ち対策なのである。平均化された数字で判断してはいけない。インチキな方法を、インチキを続けて欲しい人たちが、テレビで、プロパガンダしているのに過ぎない。
とにかく、儲けている奴からは、思いっきり税金としてとる政府を作らなければならない。豪邸からは、固定資産税を思い切りとる。相続税も、資産の多い人からきちんと徴収する。何で儲けているのかはっきりさせる。
お金持ちに優しい、格差社会を作る政府を肯定してはならない。



北朝鮮のミサイル騒ぎで、大騒ぎすることはない。トランプは、虚勢をはることしかしていない。自分の利益のためなら、宿敵ロシアとも手を組むのである。何かを嫌って、やがて北朝鮮と手を組むかもしれない。歴史を振り返るとありえないことではない。今、北朝鮮は、戦前の日本のように、経済制裁を受けている。あとは、パールハーバーのように、仕返し気分を煽るものを、アメリカ側が用意するだけだ。しっかり見ておかないと、日本がその役を担わされるかもしれない。北朝鮮が、どこかの基地を狙ったと、アメリカが、日本の都市を爆破するかもしれない。
私のようなお金に執着しない人間にとって、失うものは、命だけであるが、政権さえ維持できたらいいと、いたずらに国民の不安を煽っている、おぼっちゃまら、お金持ち売国奴たちに騙されないようにしたい。