アヒージョ好きのビーバー

世の中の本質を、自分なりに考え、解説します。正義感が強く、偉そうなもの、金持ちには、牙を剥きます。

夜半の車内風景

今夜はスーパームーン

スーパーマンが、ムーンウォークをする集いではない。いつもの3割り増しくらいの明るさであるという。そんなの、いつものと言われても、なんら心に残る情景もなく、3割り増しと言われても、何やら、悪いことの償いではないかと、気をもむのである。

 

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ずっと昔は、月はもっと地球の近くを回っていたという。あまりにも近いがため、潮の満ち引きは凄まじく、毎日が津波であった。実際見たわけではないが、月が登場した経緯を検証すると、そういいことまでわかってくるらしい。今の月はあまりにも遠くへ行ってしまった。

地球から遥か35万キロから、40万キロの楕円形の軌道を周回しているという。

今夜は、その近い方の月なのである。

当然、地球にその引力で何かしでかすのではないかと、地震や火山活動などが発生するのではないかと、心配する人もいる。

 

この手の話は、とにかくたくさんあり、中には、惑星ニビルが、地球に激突すると忠告する人もいる。そんな兆候は何もないのだが、南極の方向から接近するという。誠に、説明者にとって都合の良い話である、その日が、地球の終わりの日だと宣言しながら、衝突の日を順延し続けている。誠に、ただのほら吹き男爵なのである。

 

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さて、すっかり夜空に上がり、もう何と比較したらいいのかもわからなくなったスーパームーンを見上げながら、電車に乗った。

 

もう9時前。

車内の乗客は、みんなくったくただ。

もう少し早く、職場を出ればよかったと、後悔を背負っているようだ。

静か、実に静かである。

 

スーパームーンだとかなんとかいっても、もはや、それを感じたり、愛でたりする習慣などない。日本人は、自然と調和して生きて来たと言われ、自然を克服して来た西欧諸国とは違った価値観を有して来たのに、西洋科学を受け入れ、合理主義を賞賛したために、今までの、自然への畏敬の念や、宗教に対する信仰心が途絶えてしまった。もう、妖怪もゆるキャラとしてしか生きていけなくなった。

 

だからこそ、お月見の日とか、プレミヤムお月見デーとか名前をつけ、午後3時までの勤務とし、スーパーは午後3時から安売りを敢行する。月が出始めてから2時間は、建物の明かりを全て消して、月を見上げ、スマホで、和歌をやりとりする。もちろん月見団子のお下がりをいただく。団子は1割り増し。

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でも、どうやら実現することなさそうだ。