アヒージョ好きのビーバー

世の中の本質を、自分なりに考え、解説します。正義感が強く、偉そうなもの、金持ちには、牙を剥きます。

まともな教員改革を

なんでも、能天気口調で、やっていけそうなことばかり言う安倍総理が、教員の超過勤務について、改善の方向を示唆した。

安倍総理は、生来公立学校のことは馬鹿にしているが、一度も公立学校の門もくぐらず、人づての噂や、極右の論評を信じて、社会の荒れは、学校の先生の責任であり、学校の先生が、しっかりしていないからと、教員免許法を改悪し、10年ごとに更新制を取り入れ、多忙化をさらに促進した。

 

国民に誤った情報を提供し、大阪のチンピラ維新とも連携して、学力の低さや、社会の不道徳性の増加は、レベルの低い教員の責任であるとしたのである。

教師というのは、あんなインチキな、成りあがりのヤンキー先生ではなく、たいがいは、小学校、中学校と学力優秀で、それ故にリーダー的な指導を受けた人が多かった。ひと昔は、小学校一級免などは、国立大学でしか、取得できなかった。だから、高校もナンバー高を出た教師ばかりであった。

だから、リーダーとしての役割を数多く学び、人の代表として行動する人が多かった。もしもの事態に備えることができるようクリティカルシンキングを、知らず知らずに学んできたのである。いわば、絶えず立ち止まり世の中の方向を見定め、自己決定していくのである。

それこそが、教師が専門職と言われる所以なのであるが、自民党は、教師集団が嫌いなので、そういう扱いはしてこなかった。「教え子を再び戦場に送るな」という合言葉も気に入らないらしい。どうやら、先の大戦で若者に戦争礼賛をしたことは、正しいとでも思っているのであろう。

全体主義に酔いしれ、自分が思うことこそあるべき姿だと思っている首相は、現代社会の歪みを、このようにして教師の責任におっ被し、責任転嫁を計っているのである。

働き方改革の一環として、部活動の時間の是正を示唆していた。しかし、そういうスポーツ活動の底辺は、オリンピックや、プロ野球の、底辺をなし、多くの子どもが、挑戦し、時間を費やしてきた。

ほとんど無報酬で、教師は指導させられてきた。土日は、試合などの付き添いだけでなく、昼ごはんを奢り、飲み物の世話も、自腹を切らされてきたという。教員をしている友だちも、土日は出費が多いとぼやいていた。

マスコミは、この部活動と、他にも多忙化を指摘している。

親のクレームに対する対応。近頃は、親の勝手な思い込みや、子どもの作為的な行動が目に余るようになってきた。すぐにマスコミに通報する。加害者なのに開き直る。教師は馬鹿だと喚き散らす。という、異常な親が多いという。

 

それだけではない。地域にいる、右翼的な学校不信の教育評論家。自分に関係なくても、変な言いがかりをしてくるヤクザ。市長への手紙や教育委員会への抗議を、一方的にできる、異常心理の活動家。これは、灘中学校の校長も指摘している。

給食費も払わない、生活保護も、就学援助もごまかして税金をちょろまかす、犯罪者の親。税金で学校へ行かそうと、金は払わず、所得をごまかす。学校には入金しない。そんなアウトローが、学校に半数もいるところもある。ベンツを二台乗っていても、就学援助を受け、給食費も教材費もごまかしてしまう。区役所も、ろくに調べることなく、許可をする。まさに、お役所仕事だという。

帳簿が、合わないと決済ができず、会計が閉められないらしい。帳簿など、教員免許と関係あるのだろうか?

灘中学校の校長が、指摘していたことに、今の政権の曖昧さがある。改憲を主張したり、憲法を軽んじる風潮も、学校の立場を危うくさせている。

 

とにかく、教員を、倍増し、一人一人の負担を減らさないと、世界中の笑い者になる。