アヒージョ好きのビーバー

世の中の本質を、自分なりに考え、解説します。正義感が強く、偉そうなもの、金持ちには、牙を剥きます。

愛犬りょう 24

今日の昼から、あまりの天気の良さに、庭の花の世話をした。長く、放置していたので、前の歩道を行き交う人の目には、なんじゃこれという状態になっていた。イチゴの苗をハンギングにし、舐めナメクジ舐めナメクジが来ないように、工夫しているとき、1人の男性が声をかけてきた。

「あのう、ここにいた柴犬は、もうなくなったのですか?」

なんだ唐突に。

その右手には、散歩中の仔犬の紐が見えた。

なるほど、りょうは、生活態度はもはや褒められるものではないが、とにかく、まだ、かろうじて生きているのだ。と、思ったが、一応説明しておこうと犬小屋を指差して、

「まだ元気ですよ」と、答えた。

知らない人だが、驚いたようなような顔をするので、

「今いますから(と言ってもいつもいるのだが)連れてきます」と言って、犬小屋に向かった。

犬小屋に向かうと、確かにりょうはいた。

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抱っこして抱えて連れて行った。

男性は、あまりに、小さくなったりょうを見て、さらに驚いていたが、ニコニコして

「いつも、このあたりに座っていましたね。りょうちゃんは何歳ですかと」と、立て続けに聞かれた。

えっ、どうして名前を知っているのだ?そうか、そんなにまで、りょうのことを思っていてくれたのか。

さっきも心配して聞いてくれたのだ。

いい人だ。

「14歳です」

「すごく長生きですね。もう目が見えないのですね。元気でいてくださいね」

と、りょうの耳や手を触りながら話を続けた。

最後には、礼を言って別れた。

りょうは、たくさんの人の愛で生きているのだ。そう簡単に死なないはずだ。

 

それにしても、いい町だ。