アヒージョ好きのビーバー

世の中の本質を、自分なりに考え、解説します。正義感が強く、偉そうなもの、金持ちには、牙を剥きます。

報国婦人会とネトウヨ

先日、yahooで、NHKドラマ花子とアンの再放送で、戦争を否定することは、反日思想だという書き込みがあった。馬鹿者いや、若者もずいぶん洗脳されていることを知り、現政権が教育やマスコミに及ぼした悪影響の根深さを感じた。声高に叫ぶ中身が、十分に思慮したことではなく、型にはめられた批判である。自由に、自分の考えを述べている番組には、必ず、批判が入る。以前は、2ちゃんねるネトウヨが集まり、反日、在日とわめいていたが、与党の遠隔操作により、LINEに登場し荒らしに荒らしている。

 

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何かを言われれば即反日というのは、国会でヤジに対して、やかましいという麻生財務相そっくりである。とにかく、国会はおじいさまからの居場所であるからお前たち平民は、つべこべいうなということであろう。なんの問題もなければ、つべこべいうはずもないが、言わざるを得ないのである。ここでわかるのは、政府は、すでに戦前の軍部のやり口を踏襲し、忘れっぽい国民相手に、さまざまな形で仕掛けてきているのである。

 

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その一つが世論操作だ。受苦の苦として、本来生じなければならない金利をアホほど下げて、我慢をさせ、円安を操作して、株を買わせている。小分け買システムやネット取引を緩和し、誰もが、そういうマネーゲームに介入できるようにした。宝くじの当選金を引き上げた。

生活に、ギャンブル性が高まると、自ずから生活が殺伐としてくる。社会の荒れは、教育がサボっているからだと、一次内閣の折り、教育三法を改悪し、責任者の資質を問いながら、教員免許法まで改悪した。これには、大阪のチンピラが、おおいに公務員を罵り加担した。

経営者党である自民の目標は、まずは、自分たちの利益である。国民の生活向上や幸せは二の次である。とにかく、お前たちは黙っていろ。やかましい。という姿勢は変わらないし、その政策は、毎年アメリカから突きつけられる要望を守っているのに過ぎない。だから、アメリカは日本を飛び越して、北朝鮮と平気で話ができる。拉致問題の解決でさえいっていると、支持は集まる。それは、受苦の苦であるからだ。自分たちも同じような苦しみを受けるがごとく我慢しよう。あんなに苦労されているのだから。と、国民は何もしない政府に寄り添い応援する。今回も、森友問題でほぼ黒になってきたために、また、拉致問題を取り上げてきた。

 

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経営者政党であるが故に、賃上げをお願いすることができる。それを、3パーセントという、世の中がひっくり返らない程度のショボい内容にとどめているところも、またずるいが、そもそも、大多数の労働者が権利主張をする労働運動を規制し、デモや集会などの認可を規制し、国民に政治介入できないようにしてきたのは、自民である。「お前たちは黙っておれ。やかましい。」ここでまた麻生財務相の、言葉が浮かぶ。

 

さて、働くものがやる気をなくしている中で、働き方なんぞに目をつけて、弱い立場の労働者を顎で使うやり方を提案した。もちろん、労働者の意見は無視。経営者にとってどこまでもタダで働かせることのできる都合の良い法律である。ブラックで有名な劇団四季など、憲法の前文にある、

われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。

という言葉を、まるっきりぐちゃぐちゃにし蹴飛ばしている。労働基準監督署は、一体何をしているのだ。朝からお茶をすする、能無し公務員は民間に委託し、スパイをどんどん送り込んで行かねば、泣き寝入りする労働者が後を絶たない。

でも、自民は経営者の政党である。企業にとって都合の良いことしか頑張らない。

 

さて、今日の花子とアンでは、割烹着に大日本婦人会とタスキをしたうるさそうな近所のおばさんが花子の家に乗り込み敵性語の卑しさを攻め立て洋書を破棄させようというものであった。

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わろてんか」では、同じく割烹着に報国婦人会とタスキをしたおばさんたちが、これまた、北村商店に乗り込み、映画の中止を求めるものであった。

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この、報国婦人会はわからないが、戦前の婦人会は、元締めの役所によって、3つに分かれていた。

まず、陸海軍省による「大日本国防婦人会」、内務省の「愛国婦人会」、文部省の「大日本連合婦人会」があった。それを、日本伝統の「婦道かとけという得体の知れないものをもとに結集し、大日本婦人会となった。実際は、全婦人層を総力戦体制に動員することを目ざしたもので、「国防思想ノ普及」「家庭生活ノ整備刷新」「国防ニ必要ナル訓練」などを掲げて活動した。会員は20歳以上の日本婦人を対象とし、会員数は1年間で1900万人を超えた。しかし、多くは強制的に加入させられたもので、婦人団体としての自主性はなかった。

 

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潔く国のために戦死をということなど綺麗事でしかなく、内面は違っていたはずだ。威勢のいいことを言っていても、所詮虚勢であったはずだ。親や兄弟、配偶者を大切にしろと、教育勅語にも書いているではないか。矛盾だらけの戦中なのである。

 

さて、未だに自分たちを掃く人と呼び、男のしもべとなる敬虔な軽薄を演じる婦人会は存在し、それも、経営者政党のそれこそ下請けとして行動している。それを見るたび、与党による国家主義、現世利益教育と、それに追随する広報マスメディアによって価値判断能力がいがめられた今の若者は、その婦人会のごとく、おかしくなってしまっているのである。

 

それにしても、わろてんか葵わかなさんは、芝居が上手やなあ。