アヒージョ好きのビーバー

世の中の本質を、自分なりに考え、解説します。正義感が強く、偉そうなもの、金持ちには、牙を剥きます。

OMRONを見習え

昨日NHKで、ドラマ「太陽を愛した人1964あの日のパラリンピック」が放映された。

リハビリという言葉もない時代、障害者スポーツの設立、発展につくされた、伝説の医師、中村裕の物語である。

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今こそ、街のあちこちで電動車いすを見かけることができるが、40年前は、段差や階段、和式トイレ、などで、1人でどこに行くにも、大変であった。体が不自由なことを、先祖の祟りだと科学的な根拠もなく噂され、勉強がわかりにくい子どもには、勉強をしないとあんな人になると指をさされた。

まだまだ、人を傷つける差別用語が残っていた時代である。

人として生まれ、人として生きることが、障害という言葉で、全て奪われていた時代である。

 

東京パラリンピックといえば、それよりまだ15年も前のことである。そんな無理解な時代に、障害者も同じ生きる喜びを見出そうとした中村先生は、偉大な人である。学生との時から、その話は知っていたが、今日またドラマを見ると、新たな感動が蘇ってきた。中村先生は、単にスポーツを通して障害者の生きがいを生み出しただけではなく、働いて自立して行くところまでやり遂げようとした。自費で作業所を建て、障害者も税金が納められるぐらい働けるようにと、仕事の受注に東奔西走した。

生産効率の悪さや、障害者への偏見が、なかなか理解は得られなかった。

 

その、一助を担ったのが、OMRONである。元の立石電機。障害者を特別扱いしないという約束であった。

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立石電機創業者  立石一真

 

さて今は、障害者雇用の推進のために、おおての企業にも、何人かの雇用が義務付けられている。

その精神を牽引しなければならないはずの国の省庁や、都道府県で、障害者ではないのに障害者とカウントし、障害者雇用枠を達成したとしている。行政は、こんなものである。行政の長の総理大臣が、事実を曖昧にする姿勢を崩さない中で、着々と嘘つき役人が増殖し、障害者をないがしろにした仕打ちを続けていたのである。

わかっている、省庁は、農水省文科省国土交通省法務省総務省であるが、取材した記者によると、厚労省以外すべての省庁に及びそうだという。

 

オムロンの社長が、政府に、障害者雇用枠の必要性を説明してやってほしい。