アヒージョ好きのビーバー

世の中の本質を、自分なりに考え、解説します。正義感が強く、偉そうなもの、金持ちには、牙を剥きます。

24時間テレビはチャリティーか?

もう何年になるのだろう。

何年同じことをしているのだろう。

しかし、おおよそ40年も前から比べると、ずいぶん障がい者の社会進出がすすんだ。それは、もちろん24時間テレビだけのおかげではない。

 

番組登場当初から、司会者や出演者にはギャラが払われていると、話題になった。どうして走るのだ、あの距離は24時間なら、歩いてもいける。と、イベントへの疑惑もあった。さらに、スポンサーは、どうして募金しないのか、批判もあった。

そういうものを一切合切無視して、この24時間テレビは、放送され続けて来た。そういう態度は、さすが、日テレ。施してやっている。やらぬよりまし。やったらしまい。という、体育会系の態度が随所に見られる。

愛という日本人なら滅多に口にしない言葉をスローガンとし、これよとばかり、良い人となりしたことのない優しさを醸し出す。

ちゃんちゃらおかしい、小さい子どもからお金ん巻き上げる、犯罪性のある番組だ。

次第に、わたしと同じ想いの人が増えて来て、ネットの評判を次のように伝えている。

 

「1時間以上遅れてますとか言いつつ、残り何キロなのかも分からない、本当に100キロ走ってるのかも分からない。それなのにエンディングにきっかり間に合うようにゴールってどういうことですか?」

 日本テレビ夏の特番「24時間テレビ」の恒例企画チャリティーマラソンで、お笑いタレントみやぞん(33)が計161.55キロものトライアスロンを完走し、それがニュースとして伝えられた直後のこと。武道館のステージで「感動した」と涙ながらに叫ぶ出演者、いつもの「サライ」大合唱のエンディングといういつもの演出がなされたが、視聴者の反応はステージとは対照的だった。ネットでは冒頭のような書き込みに続き、「感動をあおりたてる、偽善番組」と揶揄するコメントに賛同者が殺到していた。

 今回は日テレがチャリティーランナーはみやぞんと発表し、五輪競技の約3倍の距離に挑ませたことに「何の意味がある?」との疑問の声があがり、番組自体への不快感を書き込んだり、「もうやらなくていい」といった内容のコメントも目立った。

「40回目となった昨年は、身体障害者を登場させて、ことさら感動をあおる演出に対し、障害者やその関係者から批判があがりました。にもかかわらず今回も足や目の不自由な子どもたちを出演させて、同様の企画を繰り返していた。さらに、熱中症で倒れてもおかしくない過酷な環境でタレントを走らせて、倒れるかどうかのあこぎな見せ物にした。露悪ですね」

 同業のマスコミ関係者からも、そんな声が相次いでいた。

■露骨な視聴率狙い

 一部週刊誌によると、今回の企画で日テレからみやぞんの所属事務所に支払われるギャラは2000万円。準備期間から万が一、完走後に膝などを壊したりして仕事に支障をきたした場合の補償も込みの値段だという。

「日テレは先月、月間視聴率で56カ月連続3冠王を達成し、在京民放の新記録と報じられるなど絶好調にも見えますが、そうではない。民放は全局で広告収入が前年度比でマイナスに転じ、日テレも肝心の視聴率が頭打ちで陰りが隠せなくなってきている。若者を中心としたテレビ離れにあらがう術もないというのが実情。みやぞんのトライアスロン企画では、発表直後から非難ごうごうでしたけど、話題づくりになるならば批判を集めてもいいというような炎上商法に近い感じでしたね」(日テレ関係者)

 制作サイドからすると、スポーツはその模様を中継するだけで事足りるうえ、視聴率を稼ぎやすいコンテンツだという。チャリティーマラソンで毎年、ニッポン、ニッポンとあおるW杯や五輪のようにはやし立てているのは、そうやってお茶の間の注目や共感を集めれば、さらに高視聴率が狙えるという下心もあるという。「愛は地球を救う」のスローガンが空疎に響くばかりだ。