マクドの楽しみ
今日は9時から駅前のマクドに行った。
マクドのファンなら、何の心配もなくあの元気な店員の前に堂々と立てるだろうが、滅多に行かないわたしは、どこに並ぶのか、何を言えば良いかわからない。
見よう見まねで並び、一番大きな写真のメニューを、間違えないように読んだ。
いつも、マクドのカウンターに立つと、初めてアメリカに行った時の、マクドのことを思い出す。数を言ってからメニューをいうのを忘れ、日本と同じで、ビッグマック、ツーといってしまい、何度も聞かれ、わーわー説明され、大騒ぎになった。マニュアル通りに言ったのだろうが、まあ、パニックになった。冷静になると、先にツーと言えばいいとわかったが、単純なことだけに、わずかな失敗も許されない。
実際、スターバックスや、サブウェイなどの、自己主張を組み立てなければならない店には、入ったことはない。
情けないことだ。
けさもまた、そういうことで、写真にある文字をそのまま読んだ。飲み物を選ばないといけなかったらしく沈黙があった。ヒヤッとしたが、なんとか注文はすみ支払いを済ませた。
エッグマフィンらしきものと、コーラと、ポテトらしきものを渡された。
徒然草第52段に、仁和寺の法師があるが、あの法師同様、先達あらまほしきことなり。である。
席に座ると、周りはお年寄りがいっぱい。なかなかの景色である。歩行器を押した女性が、何食わぬ顔をして、颯爽と買っていく。杖をついた男性が顔見知りを見つけ少し話した後に、同じく慣れた要領でコーヒーを買う。
なかなか、動きがスムーズだ。
無駄がない。
さしずめ、朝の病院の待合の景色に似ている。コーヒー一杯で、とにかく居場所は確保される。天国なのだろうか。
たまには、行ってみるものである。