アヒージョ好きのビーバー

世の中の本質を、自分なりに考え、解説します。正義感が強く、偉そうなもの、金持ちには、牙を剥きます。

へぎ蕎麦考

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今日はへぎそばを作った。

実は、県庁所在地の中で、まだ宿泊していないのは、秋田市と、山形市であったが、その中でも、山形は、会議でバタバタと二回も行ってしまった。あまりにも蕎麦が美味しかったので、その後、仙台に行く時も、会議や打ち合わせの間に、仙山線で1時間半かけて、山形に駆けつけ、駅前で蕎麦を貪り食った。三津屋をはじめ、美味しいどころを、巡った。

山形は独特の地勢と気候区分があり、何と5つも天気予報がある。それぞれの地域に歴史があり、土地条件を活かした生活があり、蕎麦がある。

信州信濃のそばよりもわたしゃあんたのそばがいいと、どどいつにあるように、蕎麦は、信州戸隠のものだと思われがちである。いや、信州のそばはどこで食べても美味しいし、量も多い。都会の蕎麦専門店のビックリする値段の高さと量の少なさを想像してはならない。信州の村ではそばは主食であり、家の味なのである。乗鞍登山の後に立ち寄った蕎麦店で、大盛りを頼んでその量の多さに驚いたことがある。

しかし、蕎麦が美味しいのは、実は信州だけではなく、福井も美味しい。岩手のわんこそばなんか、そば通にとっては、夢の世界である。

 

さて、今日は新潟のへぎそばである。新潟では、20年以上も前に、新潟駅の二階にあった蕎麦屋が、開店十周年か何かで、蕎麦の食べ放題の日に出会ったことがあった。それはそれは至福のひと時であった。

山形では板そばという、板の上にそばをおいた大そうな景色のそばが出てくるが、新潟では、へぎそばという。

 

小国の蕎麦店「ふじ井」のホームページによると、

その歴史は古く、江戸時代の後期から食べられるようになったと言われている。一般的にそば粉のつなぎには小麦粉や山芋、卵白などが使われることが多いが、へぎそばに使われるつなぎは布海苔(ふのり)と呼ばれる海藻の一種。そのため、のどごしはなめらかに、でもシコシコとした歯ごたえのある食感で多くの人から愛されてきた。

へぎそばと呼ばれるようになったのは水で〆たそばを杉板を「へいで」作った「へぎ」と呼ばれる大きな器に盛り付けることからきている。盛り付けの際に水から上げたそばを一口大に掴み取って手を振るようにして盛り付ける様から別名「手振りそば」とも呼ばれることもある。

発祥は小国町の隣、 新潟県小千谷市。古くから麻織物「縮」の街として栄えた小千谷市で縮の糸を紡ぐ際に使われていた海藻の「布海苔(ふのり)」をつなぎとして使うようになってへぎそばは生まれた。盛り付けの時に水でしっかり〆て一口大に取り分け、手振りして盛り付けられたそばは波をイメージして盛られており、見た目もとてもきれいだ。 またその大きなへぎを家族など大勢で囲み、同じへぎに盛り付けられたそばを家族団欒、みんなで食べられることも愛される要因の一つ。さらにふのりの成分によりコレステロールを取りのぞく効果もあり、味もよし、見た目もよし、身体にもいいおいしいそば、それがへぎそばである。
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この喉越しの良い体に良いへぎそばがスーパー西友にある。他の二八蕎麦と同じ価格であるが、原材料の欄で、蕎麦粉、小麦粉の順に掲載されているが、しっかりとそば粉でできたそばである。たくさん食べても、簡単には太らない。安心安全。裏の原材料表示が、小麦粉、そば粉になっているものはあぶない。

茹で時間4分〜5分。

 

今日は、このへぎそばである。

実に喉越しがいい。

やまもりのストレートの出汁で食べると、究極の幸せを味わうこととなる。