裸の王様
歴史上に、王様はたくさんいた。
封建制度の中だから、国民に対して優しい王様は皆無であった。みんな、自分より偉い者はいないと信じ、好き勝手にして来た。
もうすぐパリ祭だが、フランスの王様は首を切られた。啓蒙主義の高まりの中で、万民の理性を信じる動きに、18世紀のフランスは人権という普遍的な価値に気づいた。1789年に革命は起こるべくして起こった。
今の王様も同じ。
お友達づきあいがどんなに大変で、心を尽くすものかもわからないまま、お友達だけを大切にする。
自分のお友達しか信じない。自分を責めるものはみんな反体制派であり、間違いである。歪んだおぼっちゃま教育と先祖から受け継いだ気質との負の融合である。
王様は、実に面倒くさい。自分勝手で人任せ、責められると開き直り、責めた相手を中傷し、嘲笑する。
婆やが駄目よと諭すまで遊び、なかなかやめない。人が傷ついても、傷つく相手が悪い。返しに来ても、それが都合が悪くなると無視して受け取らない。
残念なことに、お城の中には王様を諭してくれる婆やはいない。
お友達だけを守ってくれる新聞があり、対抗勢力を、執拗に打ちのめしてくれる。1つは自分の気持ちを代弁し、もう1つは、でっち上げで相手を打ちのめす。おまけに、テレビにも刺客を送り込み、人々に何にも心配することはないと嘯かせる。
女性に甘い。近親者の疑惑も自分の進退をかけて引き受けたものの、雲行きが悪くなれば、それはなかったと開き直る。
狂った女性工作員を配し、どこまで庶民が馬鹿なのか、常に問題発言をさせ調査している。工作員は、自分をグッドルッキングだと信じている。
小さい子どもからコントロールするために、法律を改正し、教育内容も歪める。頭ごなしで言い聞かせる道徳や勅語が好きでたまらない。そのままでは賢い人には見抜かれてしまうので、教師には厳しく、その地位を辱しめてきた。
人は簡単に騙せると思っているものの、騙せない人は人ではない。こんな人たちは 、友達ではないと蔑んで行く。
子飼いの醤油顔の手下も、偉そうに全く問題がないと教示し、全く相手にしない。
いつも王様のそばに仕え住む者たちは、王様の行為に自分なりの意見を展開し、度々窮地に陥れるが、地方に住む者は、忖度や情実の生活に疎んじ、何百年も自分が主人公であることを悟らず、馬鹿な観客を演じ続けている。
書いているうちに、何かノストラダムスみたいになって来た。
賢明なみなさんにはわかりますよね。
なんとかならないかなあ。