アヒージョ好きのビーバー

世の中の本質を、自分なりに考え、解説します。正義感が強く、偉そうなもの、金持ちには、牙を剥きます。

支持率続落。さあ、爪を研ごう

またまた、世論調査が発表された。

ついに30ポイントを下回ってしまった。1ヶ月も前からネット上では、20ポイント台だと、まことしやかに囁かれていたので、別段びっくりはしていない。

 

 世論調査と言えば、学生時代に選挙の事前調査のアルバイトをしたことがある。投票1週間前に、無作為に選出された30人を探し出し、直接話しをして誰に投票するつもりか聞いてくるものだった。30人か20人か、今となっては不明であるが、とにかく、一泊2日で大変だった。

でも、今は電話で済ましている。対面式ではない以上、不正確は免れないはずだが、多くのマスコミが採用しているからには、ある程度の信憑性はあるのだろう。

 

それにしても、こうしてマスコミが調査をしていないと、国民の感情を届けるものがないではないか。デモも、勝手にできず、1度でも先導してしようものなら、当局に完全にマークされるのがオチである。

選挙で勝つために姑息な手段をいろいろ出してきているのだろうが、ネット選挙などを認めて、投票率を75パーセントぐらいにあげないと、組織票や後援会票があるところの一人勝ちになってしまう。今こそ、選挙方法を改善するか、思い切って中選挙区制に戻すかだろう。この国は、投票行為がヒステリックに一時の感情に流されてしまうので、小選挙区制のような対立軸というものは馴染まない。先の政権でも、その誕生の重大性を選挙民も当の議員もわからないまま、未熟な代表者の、これまた自分勝手な行動が許せなかった。せっかくの、戦後社会の数々の不正が暴かれるチャンスを捨ててしまった。汗水垂らし働く人々の思いが叶う歴史をつくれなかった。

 

結局選んだのは、生産者の味方。金持ちの代表であった。その時は、あの郵便局事件で騙されたことも、金と政治で一部のものだけが優先されていた不条理も、内部保留を隠す大企業を優遇し国民に重税を課す不公平も、みんな忘れてしまい、また、復活させてしまった。

まさに、ドラキュラが蘇ったのである。

このようにして、働く人々の代表は、いなくなった。それをいいことに大阪では、改革の意味がわからないチンピラが、組合が非合法組織であるのではないかとまで思わせるキャンペーンを行った。定期的に食事を奢ってもらいながら。このことは決して許してはいけない。

 

残念なことに先の政権の代表者も、正確には組合貴族であった。貴族は命令や指示をするだけで、組合員の声は届いていなかった。

組織にいた人も、組織がなかった人も、ついに、自分の願いを託すところがなくなった。

 

その怒りが、現政権を作り上げただけである。そんなに期待もしていないのに、周辺諸国国粋主義の台頭や、アメリカの責任放棄などによって、日本はどうするのかという即答を迫られ、今こそチャンスだと十分議論もしないまま、やりたかった自分たちにとって都合のいいことを、数の力で決めてきただけである。

 

支持率が下がったのは、何も大学設置や秘書への暴言だけではない。わたしたちが、何も変わっていないことに、また気づいただけである。それをいいことに、同じ考え方で、方法論が少し違うだけで、またその受け皿になろうとするものが、西にも東にも出てきている。

そのあたり、誰も評論していない。情けないことだ。

世間にはいつも爪を研いでいるものがいることを忘れてはいけない。