アヒージョ好きのビーバー

世の中の本質を、自分なりに考え、解説します。正義感が強く、偉そうなもの、金持ちには、牙を剥きます。

JRよ、変われるか?

 

昨日は、青春18きっぷを買った。

遅いぐらいだが、明日から早速利用していきたい。JRの前身の国鉄には、祖父の兄弟や子どもが数名勤めていた。駅長もいたし、機関車を組み立てていた機械工もいた?確か運転士もいたと聞いた。

昔は、その家族はすごく厚遇され、僅かの料金で遠方へ旅行できた。そのおかげで、祖父は、何度も富士登山に出かけたという。今も、そういう厚遇があるというが、実際は、どうだろう。

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子どもの時は、プラレールに明け暮れ、多くの鉄路を建設した。しかし、小学校低学年のわたしは、鉄道マンとしての夢はもたず、かといって野球選手のそれでもなく、当時は、大人になってモーツァルトの歳になると、死んでしまうと勝手に解釈し、不安感でいっぱいの毎日を送っていた。 

たまに、家族で快速に乗って大阪に出かけたり、宝塚に出かける時は、とても楽しみだった。しかし、ある日、国鉄の車両のドアで指を挟んでしまい、駅長室で、赤チンを塗ってもらったり、隣町に転校した友だちを訪ねていき、財布を置き忘れるなど、嫌な思い出もある。

JRは、ずいぶん車両が新しくなり、駅舎も美しくなって来た。1番変わったのがトイレである。

未だにティッシュを売っていたり、自動洗浄でないトイレもあるが、都市部ではかなり良くなりつつある。

トイレの清潔さは、文化の豊かさを表す。綺麗に使われているトイレは、そういう生き方をしている人がいることを示す。そういう意味で、もっとトイレを綺麗にしてほしい。

 

さて、ジェイアールの新しいCM。

混み合う車内で

「息子を見かけた」

「声をかけなかった」

離れた席で座っていた息子が、見知らぬおばあちゃんに席を譲る。

父親はなんともいえない満足な笑みを浮かべて前を向く。

その合間に、絶妙のタイミングで、「切手のない贈りもの」の曲が流れる。

 

「私からあなたへ この歌を届けよう

広い世界に たった1人の

私の好きな あなたへ」


5月中旬より流れているCMだが、そうだそうだよなと、思わずうなづいてしまう場面である。

知らない人に、人前で席を譲る行為は、よく考えれば、すごく勇気のいることである。

しかも、自分の気持ちをうまく相手に伝えなければならない。そう、短時間に。簡単に。しかも断られないように。

席を譲る相手がどこまで乗車するのか。荷物は邪魔にならないか。右側に立つのか、それとも左側に立ち上がるのか。譲った後どこに立つのか、周囲の人たちはその行為を賞賛してくれるのか、周囲の視線をかわすためにはどこへ消えるのか。

そういう課題に対処しつつ、全ての思考力を動員して、席を譲るのである。

当たり前のことは、いつもそうしていないと、そうやすやすとできることばかりではない。

そういう席を譲るという息子の善行を、目の前で見たらきっと感動することだろう。

 

そういう人に育てるのも、小学生ぐらいからのスキルが大切だ。

 

実際、小学5年生の時に、市バスで偶然目の前の席が空いたので、買い物帰りでたくさんの荷物を持っていた母親に席が空いたことを伝えた。そうすると、母は、少し離れた場所に立っていたお年寄りを連れてきて座らせてしまった。

素早く。いとも簡単に。

 

それ以来、空席があってもできるだけ立つようにしている。

 

「年老いたあなたへ、この歌を届けよう。心優しく育ててくれた、お礼がわりにこの歌を。」

 

さて、ジェイアールのCMは.まだまだある。「次の一歩へ、地域と共に」がテーマだそうだ。

ぜひ、福知山線事故の教訓を活かして、全ての人に優しい会社として、世界一安全な会社として、そして、あんな高額な寝台車など廃棄して、誰もが等しく楽しく体験できるサービスを提供する会社として、変貌してほしい。

 

もちろん運賃も外国人観光客並みに安くして。お願い❤️