アヒージョ好きのビーバー

世の中の本質を、自分なりに考え、解説します。正義感が強く、偉そうなもの、金持ちには、牙を剥きます。

素敵な和歌山 4

今日は水曜日。

勤務先は今日から扉を閉ざし、嬉しい盆休みになった。ロックアウトではない。盆という漢字は、あまり好きではない。盗むという字に似ている。皿は、それこそサラであるが、古墳のような墓の意味もあるらしい。上の刀は、刀、八は飾りだという。一方の盗は、皿は食べものらしいが、上の次は、人がよだれを垂らしているところを表すという。つまり、欲しいなあといったところであろう。

盆は、正しくは盂蘭盆会というが、ますます、近寄りがたい感じがする。宗教見参といった感じか。

 

今日は朝から、亡くなった父のお参りにお坊さんが来た。約束は9時なのに、この人は、いつも早く来る。今日は40分も早く来た。今日は檀家回りで忙しいのかと聞くと、息子も回るので大して多くない。今日は、午前中三軒だとのこと。1番に訪ねてくれるのはいいが、どうしてこんなに早いのだろう。買い物を頼まれているのか?お医者さんに行くのか?

 

お経が始まり、 わずか10分もしないうちに終わってしまった。足が痺れるどころではない。この日のために、昨日はお供え物の買い物をし、朝から御膳の支度をし、味噌汁を作り、おまけに母が御膳の椀が見つからない、ナイナイどこいったんや症候群で病み、大慌てで探したこと。下の子も、滅多にしない玄関の掃除をし、りょうの毛を梳いてやったこと。わたし自身が、早朝に庭木の手入れをしたことなど、どこ吹く風のように、嵐は去っていった。

 

さて、紀州路快速に飛び乗り、和歌山に向かった。戦前は日本最高速を誇った阪和線であるが、関空快速と連結されているために、切り離しや、ポイントの切り替えに時間がかかったりして、恐ろしく時間がかかる。それ以上に、停車駅が増えて、加速減速が激しい。なんじゃこれはというような状況である。電車の性能はあがっているものの、台無しである。

和歌山市が、大阪への通勤圏をなかなか獲得できないのは、そういうことも起因しているかも知れない。

世耕さんは、そういうことをお友達の首相に頼んで、忖度させたらどうだろう。

 

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和歌山に着いた。

駅ビルが綺麗だが、なかなかトイレがない。北の端に女性用が、男子は、3、4階の北端にある。この時代に、まだ和式も置いているが、洋式は便座を拭く為のアルコール噴射器や温水洗浄便座など充実している。和歌山は、20年前ぐらいから急にトイレが進化した。清潔な匂いのしない洋式トイレである。これは、ちょうど和歌山県が、熊野古道などを世界遺産として登録してもらおうと運動を始めた頃と重なる。当時は、熊野古道の認知度は低く、その為CM活動を、全国的に展開しようとした頃である。

大阪の能楽堂では、CWニコルさんが、アウトドアーは、自然に挑戦することではなく、自然に囲まれ一緒に生きることだとの講演をし、そのように自然と共に生きてきた 世界的な博物学者である南方熊楠や熊野の民、手つかずの自然を讃えた。

その文化にたくさんの人びとが、触れ合えるよう、道路の補修と共に、トイレも水洗化をすすめた。 古座川の一枚岩の公衆トイレも、橋杭岩の海岸のトイレも、水洗に改良された。トイレが、変わった、子どもも女性も安心して使えるようになったと思えた時、世界遺産として登録されたのである。

ちなみに、和歌山駅に隣接する近鉄百貨店のトイレも素晴らしく綺麗である。

 

駅を出て、みその商店街を抜け、和歌山ラーメンの、井出商店に向かった。徒歩10分ぐらいであるが、日差しがきついので、昔のたたずまいを残しつつ、シャッターが増えてきた、みその商店街のアーケードを抜けた。みその商店街は、昔は市場やプティクがあり、紀州藩のころからある街の中心部のぶらくり町にも、負けない勢いがあったが、最近はシャッターや、駐車場が目立つ。そこに、大衆演劇場があった。役者さんが出てきて、お馴染みさんと談笑していた。よく見ると「光命座」という劇場で、劇団要が演じ手である。実にいい風景である。ハレの時とケの時とどちらも見せてもらえる。頑張って欲しい。

 

井出商店では、大盛り中華そばを食べた。

中華そば700円

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 大盛り中華そば800円 麺2玉

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特製(チャーシュー大盛り)中華そば800円、特製大盛り中華そば900円である。

大盛り中華そばを食べた。

ここの中華そばは、決して手抜きをしていない。チャーシューはあるべきところに鎮座し、メンマも決して味も量も手を抜いてはいない。有名店とは思えない、腰の低さは、素晴らしい。店も、民家の一室に通されたようで狭い。それなのに、昔からこのスタイル。チェーン店などもってのほかである。湯浅醤油の蔵元、角長の先代の加納さんから聞いたが、「この蔵には角長の麹が住んでいる。この場所を移るともうこの味は出せない。」そういうものがあるのかもしれない。

とにかく美味しい。昔から変わらない。ここにも、中国人観光客がきていた。客は店を選ぶ。しかし、店も客を選ぶのである。その中国人は、慣れない日本語で注文し、特製中華そばの意味も聞いていた。店の人もきちんと説明していた。

礼儀正しい中国人を初めて見た。

とてもいい風景である。

 

お腹も満腹になったが、まだ寄るところがある。徒歩10分ほどの、洋食の「フライヤ 」だ。ここのソースはドビソースと言って、小麦粉を焦がした苦味がアクセントになっている。甘すぎず、その適度な苦味がいい。大人である歓びを味わうことができる。

たくさん食べられないので、ヘレとんかつを食べた。

 ヘレとんかつ  920円

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ついでにこんなのも

特製オムライス 900円

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ついでにこれも、えい!

ハムサラダ  870円

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ハムが厚い 

 

食べ過ぎか?

和歌山は、景色もいいけれど、美味しいものがたくさんあります。よ。