今日は昼から雨が降ったが、久しぶりにりょうと過ごした。
りょうは、目が見えない。右目から、時折、目やにを出す。痒いのか、ズボンになすりつけ、汚れた生地を、ペロペロ舐める。こんなものをと思うものが好きだ。以前飼っていた、スッポンの水槽の水をずっと飲んでいた。そればかりか、スッポンもやがていなくなった、たぶん、りょうが食べたのであろう。
そのためか、りょうはとても元気だ。
今日は、庭の植木鉢と、裏の畑の植物の植え替えをした。高齢の母にも手伝ってもらった。1人でもできるが、母のボケ防止、いわゆる園芸療法だ。土をじかに触ると、何かしらの力が蘇るらしい。実際に、手伝いをしている母は、雄弁であった。
そうこうしているうちに、老犬りょうも静かに現れた。足腰も不自由で、痛々しく歩く。だから、散歩には行けない。虐待しているように思われるからだ。そのりょうが、音もなく歩いてきたのだが、近くまで来た時は、移植ゴテやザル、用土の入った植木鉢など、ぐちゃぐちゃにしてしまった。なぜか、母がいると、ついてくる。
作業は1時間ほどで終えた。
その後、りょうは、裏の畑に行ってくつろいで来たようで、小一時間、犬小屋に戻らなかった 。
昼からは、雨が強くなったのにもかかわらず、また、小屋を出て、雨で体がビショビショになってしまった。
りょうは、何をしても、一番手がかかる、家族である。