アヒージョ好きのビーバー

世の中の本質を、自分なりに考え、解説します。正義感が強く、偉そうなもの、金持ちには、牙を剥きます。

朝の車内から8

今朝は、朝からまた鬱陶しい天気で、気持ちも萎えてしまう。こういう日は、やはり、電車に乗るのもイヤイヤで、駅までも、走れば間に合うなあと、呑気なことを考えながら歩いた。

 

今朝は、昨夜風呂に入ったので、恒例の朝風呂はなく、湯冷めもしなかった。車内は、相変わらず満員である。傘があるので、誰かしのそれが、変な調子に体に当たる。何かの合図かと、辺りを見渡すが、なんの用事でもない。当たり前だ。しかし、この行為は、無条件反射というものの類である。

 

隣には、タブレットで、読書をする男性がいる。そういえば、タブレットなら、字を大きくしたり、地図を拡大することもできる。男性も、そうやりながら楽しんでいる。タブレットのカバーを見れば、かなり年季が入っている。相当使い込んでいるのだろう。ある意味凄い。

 

 

突然、幾分空いてきた車内に、例のグワッという、鼻を鳴らす音がした。ああ、あのゴキブリ天井口開け兄さんである。今日は、ゴキブリを気にしてか、マスクをしているので、すぐには気づかなかったが、座席も、カバンも前回と同じである。フフフ。何か楽しくなってきた。勝手に知り合いができたようで嬉しい。

 

しかし、この季節、車内で咳をしようものなら、ばい菌を見たような、いやばい菌は見えないが、汚物を見るような目で見られる。

「あんた、それ、インフルエンザではないでっしゃろな」とか、「熱ありまへんやろな」とか、疑いの眼差しで、こちらを注視してくる。

わたしは、どこまで有効なのかもしれないが、マスクをしているので、それを見ただけで疑いのまなこで、見られてしまう。

 

そうも言いながらも、あのつり革体操の女性は現れなかった。今日の天気で、次の電車になったのかもしれない。