筋肉脳みそはもう古い
冬季オリンピックが終わった。
日本は、史上最多のメダルを獲得した。
怪我なのに、完璧に近い演技をした羽生選手こそ、レジェンドの名にふさわしい。
やはり、厳しい環境で、思い通りに力を発揮できなかった選手は、本当に気の毒だ。
ところで、長く出場している、ジャンプのレジェンドが、メダル獲得の増加は、自分が長くやってきたことによる効果だと言った。
口の悪い第一身分の麻生は、コーチに金をかけてきたからだと嘯いた。
どちらも、数学的センスを持ち得ていないのだろうか。これまでの、日本最多は長野オリンピックの10個であった。
当時の種目は、7競技68種目であった。その中で、166人の選手が参加した。
しかし、今回の平昌は、7競技102種目で、参加は、124名。
人数からすると、メダル獲得した選手の割合は高くなっているかもしれないが、この数字を見る限り、種目が増え、しかも、新しいものが多くなったと考えるのが妥当だろう。大国ロシアも、少ししか参加をしていない。だから、メダルを獲得する環境は広がり、まだその過渡期の種目に、大勢の若者が楽しみを見つけ、力を発揮したとかんがえるのが、妥当であろう。
こうして見てみると、それぞれの競技ででドラマがあったように、勝負は時の運、やってみないとわからないのである。それを、さも、自分のおかげだと吹聴するのは、さもしい行為である。能力のある人は、突然生まれる。それを、見抜く周りがいて、支える人がいることが大切なのだ。
選手を褒めるだけでなく、選手を支えてきた企業、病院、町、人々を賞賛すべきだ。
昨夜の、カーリングの選手を迎えた北見市の市民のように、オリンピック協会は、頭を柔らかくし、どんどんその様子を、伝える努力をしなければならない。
脳みそ筋肉ではやっていけないよ。