政府の公式の広報である官房長官は、記者会見の折、壇上に上がるやいなや必ず国旗に一礼をする。
あれはなんだろう。下りるときも、振り返りざま軽く一礼をする。
ごく簡単な会釈であるが、これを卒業式や入学式において、校長やPTA会長がやっている。国旗に対しての敬意ってアメリカほどもないはずだが、本場星条旗の国では、国旗は立ててあるが一礼はしない。
栄誉礼で国旗の前では立ち止まることがあるが。
日本は、礼に始まり礼に終わるというが、全てのことが、ピアノの音付きで立ったり座ったりしていたわけではないだろう。
ここで母に戦前の状況を聞くと、毎週月曜日の朝礼で必ず教育勅語を、暗唱をさせられた。また、教育勅語と天皇陛下の写真が入った奉安殿に毎日の登下校時に礼をしなければならず、礼をしているか監視されていたという。当時は勅語は一番大事なものであった。皇居を遥拝したり、御真影に一礼をしたり、礼はつきものであったらしい。
その名残だろうか今の朝会でも、先生の話ごとに礼をしている。
なのに、どうして挨拶のできない子どもが多いのだろう。