愛犬りょう 33
今日は休み。
年老いた柴犬りょうは、朝、庭のちりとりに頭を突っ込んで寝ていた。あまりに変な寝姿なので、またまた、6時半にチャイムで知らせてくれた人がいた。いちいち、りょうが高齢で、目が見えなくて、腰も悪くて、放し飼いをしていて、番犬としてはなんの役にも立たなくて、ご飯だけは死に物狂いで食べますねん。ということを、朝早くから、説明するのが面倒くさい。
張り紙でもしておきたいが、なかなか、犬の個人情報を、不特定多数の人に見てもらうのも変である。第一、番犬ではないというと、ドロボーの餌食である。
よくなることは少ないと思うが、どうして鳴いているのか、どうしたらやめるのか、こちらがわかってやらねばならない。だから、鳴き始めると、まず、観察し、次に色々やってみる。
どうしては、その時間、場所、姿勢など、チェックするしかない。
どうしたら、やめるかについては色々やってきた。
マッサージをする。体の向きを変える。話をする。子守唄を歌う。催眠術をかける。呪文を唱える。不動明王の真言を唱える。神に祈る。
昨夜、2時にやってすぐに静かになったのは、口を麻紐できつく縛るというものである。犬は、小さい頃母親に口を挟まれて躾をされるという。だから、それを想起させたらどうだろうとやってみた。すると、一寝入りし、6時まで静かであった。
今朝は、また鳴き始めたので、7時に散歩に連れて行った。すぐにトイレをし、満足したようだ。1つわかったのは、トイレのサイン。たくさん水を飲むのでたくさん出る。それなのかもしれない。
9時半になり、また鳴くので、見に行くと、すでに庭でしてしまっていた。試しに散歩に行くと、またした。
道ゆく人が、たくさん声をかけてくれる。 ほぼ応援に近い。長い時間散歩が必要なようだ。
ようやく動き始めた。
しかし2分後は
休憩15分。
絶対サッカーの、試合には出れないりょうである。
今は、犬小屋殺犬事件で被害者を演じている。