愛媛県知事にあっぱれ
不正をしていても、犯罪行為をしていても、知らぬ存ぜぬが当たり前の日本。
政治の世界では、行政のトップがとぼけ、大臣も時代錯誤。国民も、お人好しで、そうかそうか、秋田犬のためにロシアに逃げ失せる行政のトップに、まだ4割が、信頼を寄せている。
戦前の独裁の辛苦を味わなかった戦後世代は、まんまと騙され、特に大平洋戦争の真実を政府の介入で学ばなかった若い世代は、完全に今の社会の体たらくに問題を感じないままでいる。
やはり、民主主義国家ではなかった。
やはり、古いものをたくさん残したばっかりに、また、上意下達が復活し、統治される国民に成り下がってしまった。
所得税、相続税、贈与税など、全てが、高額所得者に有利に改悪され、公約したインフレにすべく、様々なものの物価を上げることに政治が関与している。
高級外車を乗り回し、高級マンションに住み、体たらくの生活をしているのは、株やコインや金など、汗水流して働かず、じっと机にかじりついてきた、いわゆる貴族である。
まるで、平安の時代である。
貴族が、牛車で集い、音曲に明け暮れ、呑気に恋のうたをしたためていた時代と、とても似ている。
それならば、世の中を当時のように殺伐としたものにすればよく、外国人犯罪、議員の犯罪、嘘、隠蔽、破棄など、順調に秩序崩壊は進んでいる。
そういう中で、なかなかやるなあと思うのは、部下の仕事に全身全霊の信頼を寄せる愛媛県知事である。かれは、決して県の得にはならない事項であるにもかかわらず、民主主義の危機を感じ、真実を伝えようとしている。
誠にあっぱれである。
先日、公表した資料が、改竄しているのではという自民系のネトウヨの批判に対し、反論をした。ちなみに、ネトウヨは、あのお友だち内閣のドンが育て、野に放ったしょうもない連中である。
さて、その記事とは、
学校法人「加計(かけ)学園」の愛媛県今治市への獣医学部新設をめぐり、県の関連文書を参院に提出した中村時広知事は25日の定例記者会見で、文書が捏造(ねつぞう)だという主張がインターネットなどで拡散しているとし、「いちゃもんのレベル。よほどこれが事実だと困る人がいるのかな」と述べた。文書には、安倍晋三首相が学園の加計孝太郎理事長と面会したなどと記録されていた。新たな文書の発見は現時点でないとした。
県は21日、参院の要請で、2015年4月2日に首相官邸であったとされる柳瀬唯夫・元首相秘書官と県職員らとの面会に関する文書計27枚を提出。その中に加計学園からの報告として、加計理事長が首相と15年2月25日に15分程度面会した、という内容が記されている文書があった。首相と学園側はいずれもこの面会を否定している。
この文書の途中で字体が異なっている部分があることから、ネットなどで「不自然」との意見も出ていた。中村知事は「(文書は職員の)口頭報告用の備忘録。間違えてはいけないという思いが強く、強調したい部分の字体を変えるのは当たり前のこと」と述べた。「よほどこれが事実だと困る人がいるのかなと。正々堂々とやりましょうと呼びかけたい。いくらそういういちゃもん付けても、何事も正直、真実というのを覆すことはできない」と強調した。
朝日新聞(前田智、大川洋輔)