石巻よ蘇れ
早く仙台についたので、山形に美味しい蕎麦を食べようと考えて、仙山線に乗ろうとした。しかし、その前に地下鉄の確認をしたので、10時5分の快速に間に合わなかった。それならと、石巻に行こうと考えた。
以前、気仙沼と、陸前高田にボランティアで行った覚えがあり、もう一度あの辺りを訪れてみようと思ったのだ。
しかし、頭の中では、石巻を釜石と混同してしまい、あの港の魚屋さんは大丈夫だろうかとか、岩手県とごちゃごちゃになってしまった。
ごちゃごちゃといえば、また、仙台駅から出る列車の線の呼び方がややこしい。出発駅と到着駅の名をつなげているだけなのだが、それがどの駅で、どこにあるのかわからない。例えば、京都と新宮で、京新線と呼ぶのと同じである。
関西でも、なんのこっちゃかわからない。
さて、石巻に着いた。
でた〜
石ノ森章太郎の町である。
どこもかしこも、サイボーグ009や、仮面ライダーが占領している。銀行も、角地も、中にはベンチにも座っている。
石ノ森章太郎の萬画という言葉をヒントに、石ノ森萬画館もある。シャッター街と化した商店街の賑わいを取り戻すために、町おこしとして、実物キャラクターを設置したり、看板をあげたりしている。
これは、鳥取の境港が水木しげるのキャラクターを活かして、妖怪タウンとして人気を集めているのと似ている。
故郷のために一肌脱いでいるのである。
神戸の新長田も、隣の須磨区出身の横山光輝の鉄人28号や、三国志のキャラクターが街角に飾られている。かなり大きい。
話は戻るが、サイボーグ009のユニホームは、後の万国博覧会でのパビリオンホステスの服装に影響したのではないかと思うほど、かわいい。
いしのまき元気いちばの2階の元気食堂で、名物の元気丼を食べた。
美味しい。
ほっき貝がいい。
石ノ森萬画館にも足を運んだ。
仮面ライダーはあまりファンではなかったが、十分に楽しめる内容であった。
仙台までの快速の車内では、若い子が、進んでお年寄りに席を譲っていた。宮城はなかなかすごいところだ。