12子猫
てんちゃんは、子どもがもらってきた、野良猫である。推定5月2日生まれ。こんなことまで推定できるってすごい。メスのキジトラ。子どもは、てんちゃんが丸顔で可愛いと、盛んに褒めるが、学生時代に下宿で飼っていた猫は、もっと可愛かった。
第一、野良猫の子どもだからか知らないが、すごく噛み付く。上品さがない。
しかし、図書館で猫の本を買って読んでみると、子猫はみんなそんなものらしい。噛むのが仕事であり、それに付き合ってやるのが、飼い主の使命だという本もある。
猫アレルギーはないが、こう噛まれると、BCGのハンコ注射をされているようで、すごく痒くなってくる。皮膚が腫れ上がったような感触だ。なんだろう。
この頃台所のカウンターやシンク周りに出没するということを前回書いたが、ついに、シンクの中にまで、徘徊するようになった。そこで水に濡れようとも、御構い無しで、ついでに体に水をかけても平気なのである。好奇心は、恐怖をも克服するのである。
さて、昨日は、昼間暑かったが、夕方から秋の気配がしたのでおでんをした。例によって、足元でおこぼれを頂戴しようと座っていたが、なんと、イカを生で食べ、タコも足の先を4本も食べ、大好きな仙台笹かまぼこの大漁旗を4分の1以上のほどを食べてしまった。
あまり辛いものは良くないらしいが、生ものはどうなんだろう。
しかし、よく食べるからって、もう少し与えてみると、そっぽを向く。
やはり、野良猫の心理であろうか。
たくさん食べて、大きくなってほしい。