川島令三さんの凄さ
台湾で鉄道脱線事故があり、たくさんの方が亡くなられた。本当に痛ましい事で、楽しい旅行中に亡くなられた方には、心よりお悔やみを申し上げたい。
それでなくても、台湾は中国と違って日本びいきの国。道徳心も、親切さも、同じ中国人かと思うほど、ハイレベルである。日本に来ている中国人も、台湾の人は謙虚であるから、すぐに区別がつく。
そういう親日家が多く、日本的な身のこなしが数多く残る台湾だからこそ、鉄道車両は、日本製を多用している。オレンジ色のアヒルのような台湾新幹線は、日本製であるし、特急車両も、かなりの数が日本製である。
さて、今回は、当初から列車の故障が原因ではないかと言われていた。それは、2回も急ブレーキがかかったことにある。電気系統の故障であり、製造責任を問う話も出ていた矢先、朝ちゃんで、川島令三さんが解説をしていた。
川島令三さんは、鉄道界のレジェンド。鉄分たっぷりの人なのである。随分前に、これも鉄道界の、映像音楽レジェンドの向谷実さんと一緒に、各地の路線や車両を訪ねる鉄道番組は、実に面白く、内容も濃かった。
その川島令三さんが、台湾の列車事故の写真を見るや否や、折れ曲がった脱線はスピードの出し過ぎだとした。このカープは、R300だから、75キロしか出せない。振り子式で重心を傾けられる列車で85キロの制限がかかりますと答えていた。日本製の列車には問題がないでしょうという話だったが、今、やはり、遅れを取り戻すために、スピードを出していたのであろうということが疑われている。
川島令三さんの、さらりと状況判断をしたインタビューに、鉄道界のレジェンドとしての、知識と判断力の深さを感じた。