神戸アホくさ事件
神戸という街は、昔は自由闊達な街であった。
誰もが個人として尊ばれ、個人と公はきちんと区分されて来た。いわば、イギリス式のジェントルというものの所作を見て学び、そしてそこから、個人を尊ぶ精神を学んでいたのであろう。
だから、神戸の人は、誰に投票したかは言わないし、家族間でも、それに触れるのはタブーであった。それこそ、選挙が命と位置付けている家では、友だち作戦など考えるかもしれないが、少なくとも我が家ではそうであった。
さて、またまたけったいな話である。
【記事】
神戸市は26日、最終学歴が中卒と高卒の人に限定して募集していた事務職員の採用に大卒の学歴を隠して採用され、再任用後も含めて40年近く勤務していたとして、経済観光局の男性職員(63)を懲戒免職処分にした。
ふ何年か前にも同じような事案があり、こんな措置を言い渡した奴は、鬼畜かドアホであろうと思い、つくづく神戸市で勤める馬鹿らしさとアホらしさに閉口したものである。
40年も務めて来て、しかも高卒の給料表で賃金をもらって来たのである。大卒を偽ったとして処罰する前に、ご苦労様であろう。教員をしている友だちも、今の市長になって、委員会が冷たくなったとこぼす。退職時に渡される感謝状も、病気や事故で取りに行けなかった人には渡されないらしい。
今の市長になって、そういう優しさは無くなったという。目を合わせて話ができないという状況は、そのベースになるものを考えると当然であるが、人間味や愛情という観点では如何なものか?おまけに、兵庫県知事も狙っていると、市会の友だちも教えてくれる。ほんまかいな。恥ずかしすぎる。
この神戸の処置を聞いたほりえもんは、即座にアホくさと呟いたそうな。当然の話。
神戸は、個人から、さらに冷たい個人へと変貌していく過渡期なのかもしれない。
高卒並みの大学を出て、市役所や教育委員会の要職に就いているものがなんと多いことか?
小学校の女性教諭と不倫していた委員会幹部は何も処罰されないのだろうか。現場や地域では有名らしいのに。