小野市の英断
いよいよパンデミックである。
そらみたことかということでもあるが、日本の実にいい加減な対応と、なんかきちんとしたエビデンスもなく、どうなっていてこんなに都合が悪いからこうなるまで、行動を規制するのだということが示されていない。
そもそもの話もなにもなく、いきなり、イベントは中止、学校は休校、不要不急の外出を控えるよう要請し、大人しい受容型の国民性が故に、大方の行政やイベントは従った。
官邸と近い大阪は、一番乗りで賛同して、休校にした。もともと、自立性の高い兵庫県は、自分で考えて、準備できる時間をとった。教育に携わるものとしては、当たり前の行動である。
子育てをしたことのない人には、子供を学校に行かせる段取りがどんな大変なもので、邪魔くさいものであるかはわからない。
自分の街の様子を考え、満員電車もない、自動車通勤が主である町は、町の中にウイルスが入るのは、まだ時期尚早ではないかということで、市内に感染者が出たらという、明確な基準を設けて、学校を続けた。昨日いよいよ感染者が見つかり、今日から休校になった。もともと北播は、兵庫県でも学力が高い地域だが、そういう行政のこだわりも影響しているのだろう。
素晴らしい。
残念ながら、学校は要請に従う形になってしまったが、小野市の蓬莱市長はえらい。
なんの理由もなく自分の判断が正しいと、専門家会議を10分で終わらせ、偉そうに自分の判断だと言いながら、適当なことを口走る、どこかの首相とは、大違いである。
小野市は、行政の鏡だ。