三蜜の恐怖 神戸市営地下鉄
散々マスコミで三密の話が出るので、もう今年の流行語大賞になるのではと言う人もいる始末。
時々壇蜜と間違えてしまうが、とにかく、大勢が密集し密接しその場を密閉することを言うらしい。小池百合子のスーパーでの「あかさたな入店」のように、安直な極めてわかりやすい政策用語であるが、実態は、要所要所で実行できていない。
職場はずいぶん人口が減ってきた。昼食には外食する人もなく、弁当持参やパンやカップラーメンで済ませる人も増えた。餞別として贈った弁当箱が重宝されている。
1時間ごとに窓を開けて換気をし、部屋の扉も開けっぱなしにしている。
ビオレなどの石鹸を用意して、外出の後には手もアライグマのように洗うようにしている。
しかし、車通勤、自転車通勤以外の電車通勤組の話は凄まじい。特に神戸市の須磨区、西区からの市営地下鉄は、なかなか乗客は減っていないと言う。しかも、座る人が少なく、つり革も持たないで、できるだけ何も触れないようにしていると言う。だから、コミコミなのだ。
職場や家庭で頑張ってみても、通勤途中がこんなことなら、その努力は一気に無になる。
どうすればいいのだろう。減便するとこの混雑はますます大変なことになる。
それならば、増便をして詰めつめにならないようにするか、逆に運休にしてしまうかである。
加えて、神戸では、市民の最後の砦、東洋一と称えられた市立中央病院が落城し、同等に優秀な日赤神戸病院も、壁が崩壊してきている。
あとは、神大附属病院や西神戸市民病院に頑張ってもらうしかないが、緊急の病気で、救える命も手遅れになるかもしれないのである。
人の善意に頼っていてはいけない。すべての人に、情報が正しく伝わるわけではなく、また、きちんと理解する人ばかりではない。病院や役所や学校では、必ずモンスターがいる。何度説明しても、自分ではなく第三者の責任にしたいため、話が堂々巡りをする。
学校ではもう30年前から、モンスターペアレントの攻撃を受けてきた。夜中まで交渉をするモンペ。子どもの嘘に振り回されるモンペ。稚拙な教育論に染まり何かの信者になっているモンペ。教師の働き方や勤務実態に疑問を持ち私生活を調べ尽くすモンペなど、困ったことがあったのに、たかだか、学校の事だと社会変化を一つの現場に押し付けてしまった結果なのである。
公務員を揶揄し、税金を払っているのだからと、傲慢な態度や公務員が悪いと市民の公務員不審を煽ってきたマスコミや政党の責任でもある。
教員が悪いと言うものではない。
つくられた立法や制度が悪いのである。学力が低いのは、教材や教師不足が原因なのである。
文句があるなら、教科書を認可している文科省や、どんな授業をよしとするのかを議論すべき中教審に文句を言えばいい。
日本人は、そんな勇気はない。
どうじに、日本人はもう清貧の国民ではない。まして、武士のように名こそ惜しけれという、スマートさもない。
今まさに、すべての人が、感染者であると自覚し、それでいて自分が何ができるか、声を出していかねばならない。
でも、どうして検査をしないのだろう。