責任転嫁と自己保身
ポンコツ首相会見で、彼からは何もコロナの検査が遅れたわけは語られず、検査体制の充実や進展を訴えるだけで、専門家に丸投げしてしまった。
どこが新しいのだ。みんなしてきたこと。
万事この調子でやってきた。
7年も。
かっこいい口調ではったりをかますが、その事項に関しての継続的な取り組みも、ほとんどうまくいかなかったことばかりなのに、それへの反省など、全くなく、いちいち新しい出来もしないことをでっち上げの状態でぶちかまし、前者の失敗を隠してきた。いや、はぐらかしてきたのである。
どういうわけか、右翼に出費していた金が、パソコンで生計を立てている引きこもりの若者に渡り、自分に対する非難中傷をことごとく排除してきたのである。彼らの合言葉は反日。時代に見境がなくなり、野党や不正に気づいたクールな日本人にさえ、そういう卑しい言葉を仕向けた。
右翼。日本会議。みんな、国民の意思ではない。
こんなのでいいのかと叫んでも、杞憂扱いにされる。
彼らの、数少ない日本語になった反論は、だったらお前がやれるならやってみろ。というセリフ。昨日、尾木先生の首相批判をしたという記事に、数人のネトウヨが何度もこの言葉を書いていた。
そもそも、この言い回しは、お前は総理大臣ではないので、総理大臣の気持ちも苦労もわからんやろ。バカ。というロジックである。
それなら、これは純正理性批判からして、事実の存在の上に成り立っている部分からして、こちらへふっかけられる意義も意味もない話なのだ。さらに言わせてもらうと、あのぐらいの仕事は、普通の大人なら誰でもできるということ。しかし、普通の大人なら、もっと責任感があり、広い人脈があり、公正であり、記憶力がある。二つ質問されても、どちらにも答えようとする。
それなのに、演繹的な展開に持ち込んで、混乱させている。テロのようなものだ。
さて、ポンコツ首相の極めて訳の分からない会見の後、専門家会議の見解が説明された。
やはりこの人たちも、たくさんの人が感染の不安に苛まれ、検査を求めて苦悩したのも理解せず、検査体制は充実させたのに、現場が回らなかったという二次的なところに責任をおっかぶせてきた。結論は、首相も専門家会議もやるだけのことはしたけど、現場が慣れていなかったからだもんと、いうことである。
これは、さすがに保健所や、一般医療機関、クリニックなどで働く人たちに対して失礼である。
現場の努力の至らなさではなく、そういうめんどくさい仕組みを作った専門家会議の責任であることが丸いっきりわかっていない。いつも、この政権は、丸投げ、責任転嫁。
この政権は、7年前から、何も成し遂げていないのである。
また騙しますよ、いいですか？
【産経新聞の記事より】
政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議は４日、感染を調べるＰＣＲ検査件数が日本では少ないことについて、過去に世界で広まった重症急性呼吸器症候群（ＳＡＲＳ）などの感染者が国内では出ず、新しい感染症の流行に対応する検査体制が整わなかったとの分析を公表した。
新型ウイルスへの対応に適したＰＣＲ検査は、今回の流行でも主要な検査法。専門家会議は、特に韓国とシンガポールはＳＡＲＳなどの経験を踏まえ、前々から検査拡充を進めていたと指摘した。
日本では、新型コロナでも重症化の恐れがある人や、感染者との濃厚接触者を優先するしかなく、感染者が急増した３月下旬以降も「十分に対応できなかった」とした。
保健所や地方衛生研究所に業務が集中しすぎたことや、検体を採取する人や検査を行う人が用いるマスクや防護服の圧倒的な不足、民間の検査会社に検体を運ぶ業者の確保が難しかったことを挙げた。
