アゲハの幼虫の逆襲
うちには、山椒の木が4本ある。
亡くなった父が、山椒の木を育てたいと裏庭に勝手に植えていたのだが、土が合わず、早々に枯れてしまった。それから、なんとか育たないかと、何度も試みたが、アゲハの幼虫に歯を食べられ育たなかった。
山椒の苗が出回ると、一本一本と買い足して、鉢に植え、枯れないように管理した。朝倉山椒のように、葉山椒も実山椒にも使える育てやすいものや、葉山椒のものもある。ようやく水やりのやり方がわかってきたが、それでも、半分は枯れてしまった。
今日水やりの時、葉を見ると、あの黒い幼虫が動いていた。
葉の裏を見ると、たくさんの卵があった。そういえば、数日前からアゲハが飛んできていた。
中にはこんなに大きくなっているのもいた。
こうなるともう殺せない。
どうぞ思い切り食べていってくださいということになる。
2齢か3齢、目立つようになるので鳥のフンに似た色合いをしている。よくできたもので、あまり動かない。フンになり切っているのである。
こんな街中で、しかも交通量の多い通りで、うちの4本の山椒の木を見つけるなんて、何てすごいんだと、アゲハにリスペクトしてしまう。
今度こそ、木が枯れないように、しっかり管理して、できれば、アゲハの羽化も見てみたい。