女性の地位、世界ランク121位で、前回より10位も下げ、隣の韓国よりも、あの人権感覚のない中国より酷いという日本で起こった、変な森の事件。
朝から晩までマスコミが取り上げ、正義の味方のように、さあ見たかと言わんばかりの、女性擁護を繰り返している。
でも、私のような捻くれ者からすると、マスコミよ、同罪ではねえかばーか、ということになる。
テレビ番組では、吉本芸人が、うちの嫁はと妻のことを話し、司会者もうちの家内はと、少しは意識してますよと言わんばかりに、妻のことを話す。これはどちらもアウト。もう、高校生の時にホームルームで話し合ったが、もうずいぶん前に研修でも考えなければならない言葉として習った。
女性を大切にしない習慣は、昔はこの国にはなかった。力の差はあったが、能力の差はなかった。むしろ、女性のわからない体の変化や能力にたじろぎ、男が言い訳をして物事から遠ざけていたのではないかと思う。男尊女卑は、男社会を作っていく上で作られた制度である。特に、侍の世界で、刺身のツマなり、明治政府の世界でついに人ではなくなった。選挙権も与えられず、数々の制約があった。男とために生きるということが、DNAの中に刷り込まれかけた時に、戦後を迎えた。
刷り込まれかけた女性たちは、戦後の憲法の中で人権を認められてはきたが、根本は何も変わらなかった。女性の社会進出が当たり前のようになっても、大半の女性は男社会の手助けでしかなかった。
小さな話ではあるが、神戸市の小中学校では、管理職に強面の体育教師を任命してきたという。小学校でも平気で殴る暴力装置としての怖さ、言葉遣いの悪さ、勉強不足で語彙の少ない軽薄さ、その中で、1番威力のある奴が、管理職に就いたのであるという。わたしも、委員長や部長をしてきたが、よく殴られた。
また、親分子分の関係が職員間にあり、もちろん教育委員会も、その血筋を大切にしてきたという。改竄も隠蔽も何でもこい。管理職試験も出来レース。
だから、大抵の問題は、揉み消される。もう、東須磨の問題は、なかったことになった。
こんなこと、PTAの役員をすれば、横の情報でかなりわかるし、おでん仲間の教員もいる。そんな中で、セクハラやパワハラは当たり前の話で、よくもまあ、みんな無傷でいるものだと思っている。
今のオリパラ委員会は、そっくり教育委員会なのであり、同じとすれば、そこにいる女性は、お酌がうまいか、男性中心の社会の手助けが平気でできる人である。
なぜこういうことを話すかというと、学校は1番身近にわかる行政だからであり、数々の問題を出しながらも、このようなインチキがまだ行われているのは、都市部のどこにでもあることだと考えるからである。
変なのは森だけではなく、もうとっくに、そんな世の中が出来上がってしまっているのである。
もう、嫁禁止令とか、家内愚妻島送り法、などきちんとやらないと、こんなに吉本芸人がでしゃばってやっているマスコミに、対応はできない。
そのマスコミも、学歴社会ではないと話しながらも、結局は自身の出身大学を自慢げに話したり、クイズ番組をしくんだりしているのだ。
過去に縛られる人は、新しいことはできない。
今回のことで、また、80代の爺さんが登場する。もう最後の仕事だという始末。そんな人より、まとめなくてもいい、オリパラができなくてもいいから、これからの日本の意気込みを、はっきり伝えられる人になって欲しい。
人情ではなく、数値をわかりやすく説明し裏表がない人、スポーツが得意でない人、言葉が豊かな人、読解力のある人。
立命館アジア太平洋大学学長の出口治明さんはどうだろう。
ものすごい教養で必ず救ってくれる。
スポーツマンの成れの果てはいらない。
非常な時代には、部外者が1番改革ができる。