ロボ発見
今週は時間があるので、部屋の掃除をしている。ずいぶん書類や本が溜まってきたので、片付けろと家族がうるさい。
読書家なので、本だけでも数千冊はあるが、これはなかなか捨てるわけにはいかない。興味あるところは読んでいるが、まだ詳しく読んでみたいところもある。
ブックオフに持って行っても、本棚の肥やしになるだろうし、本当に必要な人に直接あげようと思っている。
片付けていくと、旅行で買ったお土産や、旅館でもらったちょっとした記念品などわいわい出てくる。そうだこれはと、思い出を辿っているとどんどん時間が経っていく。誰かに頼んであっさり捨ててもらうほうがいいのかもしれない。自分でやるのは、時間の無駄かもしれない。
そう思うともう何でも良くなって、一心不乱に本を読んでいる自分がいる。活字中毒なのか。
本棚の隅を片付けていると、ROBOを見つけた。100円溜まったよの機械である。
初めは何にも話さなかったが、電池を入れ替えると、流石にうるさくなった。あの可愛い女性の声が帰ってきた。
5円です。10円だよ、ありがとう。というように、調子の良い返事も健在だ。
これは、阪神淡路大震災の時、部屋の隅に飛んでいき、スイッチに何かが当たっていたのか、ずっと声を出していた。暗い不安な中で、このロボのひょうきんな声が、緊張を和らげてくれていたのだ。
だんだんやり方を思い出してきたのか、目標を設定することもできるようになってきた。
目標は、5000円である。
いま465円溜まっている。