貧窮問答歌① 13年で何が変わるのだ
自動車税の季節である。
自動車を走らせるのにあたり、道路を走らせていただくための税金である。
考えてみれば、車は、タバコ、酒と並んで、税金のるつぼである。
いつものように、自動車税を払おうとしたら、なんと、51700円である。昨年より高い。
ちょうど今日は車の点検日だったので、もう13年ですねと言われたところである。
昨年までは、45000円ではなかったか。それなのに、約7000円高くなっている。
調べると経年のため環境負荷が大きくなるからだと言う。どういうことか?
車検も通り、ハイブリッドまではいかないが、環境に優しいシールも貼ってもらっている。それなのに、早く新車にしろと言わんばかりの税金の値上げである。
そもそも、買う時に税金を取られ、ガソリンでも取られ、高速料金も取られる。
阪神高速など、最初にできた道はとっくの昔に回収できているのにもかかわらず、いまだに料金を貪り取っている。高速を、2、3キロだけ乗る人っている?値下げだとしているのは、全くの言い逃れであって、利用者のことなど何も考えていないのである。
このように、車は走るだけで取られる。
いや駐車していても、あの緑の服を着た、自転車に乗った男2人がやってきて、シールを貼り写真を撮り、去っていく。さも正義の仕事をしていますと言わんばかりの公務員ヅラをした2人が、自転車で交通ルールを守っていますよと繰り広げる手信号も、鬱陶しいし気持ち悪い。
こんな郊外の何にもないところに来るなら、三宮の大丸の横に停めている外車にそれを貼ってみろ、育児なしといつも思う。そんなこんなで、国産車なら、いつ駐車違反にされるかもしれない。
大企業から献金をもらっている政府は、大型の車には優しい。神戸のポートアイランド島内の車道は、トラックやダンプの轍だらけである。昔の西名阪を思い出す惨状だ。その轍を、乗用車組が直して差し上げているのだ。
話を元に戻そう。
経年のその環境負荷がかかるということの具体的な内容もなく、そもそも、どうして重量税を支払わねばならないかも納得できない庶民の意見は、どの政党が聞くのだろう。
マイケル・サンデルが言うように、政府は、政治の恩恵を受けていない7割の弱者、貧困者の意見を聞かなければならない。こう言う矛盾を聞き届ける政党に、投票したい。