アヒージョ好きのビーバー

世の中の本質を、自分なりに考え、解説します。正義感が強く、偉そうなもの、金持ちには、牙を剥きます。

大阪市長の暴言を許してはいけない

教育基本法は1949年に施行され、戦前に教育に国家権力が関わったことを反省し、その影響力を払拭した。

二度と、全体主義軍国主義の介入を許さないように、行政や政党の介入を戒めた。前文には、民主主義社会の成立は教育の力に待つものであると、真に教育に対する期待を謳っている。

 

しかし、公教育を受けたこともない安倍晋三は、日教組自民党に反対し誤った歴史教育を進めるものだと勘違いし、アホの一つ覚えで日教組が悪いから、世の中が悪いというわけのわからない三段論法で、教育に対して、また教員に対して締め付けを始めた。第一次安倍内閣である。

ファクトを知りもしない、歪められた社会観でとにかく、改革という名で制度と教員の身分について改悪を行なった。

また、ヤンキー先生の少ない体験を重視し、教員免許の更新制を導入した。本当にそうであるなら、医師免許も、弁護士資格も、すべてこうしんせいにすべきである。取得後に、その実効性を変更するのは、法律に触れることであると考える。

 

それに呼応して、大阪でも、元自民党の人間が、財政再建というテーマで野党のふりをして、裏では中央の自民党タカ派と結びついて、公務員バッシングを続け、教員の無能さを笑い馬鹿にして、様々な権利を剥奪していった。

 

賢くない大阪人は、なんらかの変化が自らの生活を豊かにしてくれるだろうと期待し、今までの制度ややり方を変えて、合併し縮小していくことが、良き未来につながると応援して、結局は騙された。それは、その当時うまく行っていないと言われたものの本当の価値をしっかりと知らされていなかったからである。

 

言っておくが、大阪の教師はマメに地域の教育のレベル向上に邁進し、家庭訪問や放課後学習に精力的に取り組んでいた。頭が下がるほど、それは徹底していた。日本一である。

しかし、学力とくに学力テストの平均点しか興味のない首長は教育の権限を自分のものにしようと動いた。俺は能力があるから今以上のことができるというのである。

 

地方からやはり教育改革が必要だと声を上げさせ、それを関西をはじめマスコミが取り上げ、さも、教員がダメだから学力が下がっているというロジックを作り上げたのである。

 

OECDの学力テストでも、全国学力テストでも、日本の子供どもは知識はは優秀であるが、思考力は劣っている。これは、もう50年も前からのことであり、日本の考えさせない授業の賜物である。今もまだ、大学では考えさせるような授業はしない。会社も、大学名だけで成績を吟味しないで採用を決めるという。学歴主義ではないと言われながら、何もして来なかったのは、小中学校の教員の責任なのか?

 

このようにファクトの付け替え、嘘の情報の垂れ流し、自分たちの怠慢のために、人々の貧富の差が拡大し、学力差もそれが原因であることも認めず、日教組の責任、教員の責任とすり替えたのである。

森友も加計学園の問題も、インチキなすり替えとうせばかりの世界である。少し賢い人なら簡単に図式がわかる話である。

この朝ご飯論法と呼ばれた論点のすり替えは、維新も良くする手口である。年末に東京でやっている食事会は、ともに7割の働く国民を嘲笑っているのであろう。あの貧しい人たちとは違うんですと。

 

こうして西も東も好きなことをして、ついに、数の力を使い、基本法を改悪して教育の実権を首長に委ねてしまった。そいつらは、教員免許もなく、運が良くて選挙で選ばれただけであるのに、自分が実力がありこの地位にあるのだと勘違いし、校長を未経験者に委ねたり、全教側の教育長を採用したりして、改革をす攻めているふりをしてきた。

 

何度も言うが、日本の富のほとんどを手中に収めている3割の富裕層は、この間ますます豊かになった。しかし、高額所得の首長にはわからんだろうが、社会はもう完全に二分化をしている。いきなりパソコンを行政が家庭に持ち込ませ、教師にやらせてみろと言われてもできるわけがない。

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みんなで守ろう 正義はこちらにある

 

首長として、やってる感だけで、小学生には無意味なオンラインや、アホで意味のない学力テスト対策を強制し、それをできないから違う方法をと言うだけで、やかましい、俺の言うことが聞けんのかダボ。というのは、あまりにも素が出たヤクザ的な発言ではないか。地方公務員はその職責において、自ら工夫し対象者に対してより有益なサービスを行使しなければならないはず。奇しくも、行政の首長に、本来与えてはならない権限を、基本法改定で与えてしまったために、現場を知らない奴が、人気取りでやったことを、教員が、教育の目標が達成できないと知りつつ、いい加減にできるはずがないではないか。

 

月曜日は、大阪の教員全ては、職場で話し合ってほしい。また、在阪のマスコミには、もうこれ以上、維新の会の宣伝活動を、電波でしないでほしい。

そして大阪人は、もうこれ以上、衆愚政治を続けさせることなく、リコールへと動いてほしい。あちらは、リコールの不正のやり方を知っているから、正々堂々とやってほしい。

もう、ヤクザの脅しを報道するTVはうんざりである。

 

【記事】

大阪市立小学校の校長が、市の教育行政への「提言書」を松井一郎市長(57)に実名で送った。今回の緊急事態宣言中、市立小中学校の学習を「自宅オンラインが基本」と決めた判断について「学校現場は混乱を極めた」と訴える内容。全国学力調査や教員評価制度などにも触れ、子どもが過度な競争に晒(さら)され教師は疲弊していると訴えた。松井市長は20日、報道陣に「子どもの命を守ることを最優先にコロナ対応の手段としてオンラインを活用した」と反論した。(宮崎亮、加藤あず佐)