柳葉敏郎の凄さ
旅サラダである。
柳葉敏郎が、 短パン勝股と、伊勢を旅していた。「俺たちのひとっ風呂」のコーナーである。
もうすぐ春を迎える、伊勢路の旅。
ガラス工房に遊び、贅沢な食事を食べた後、いよいよ伊勢神宮に向かう。
朝の、伊勢神宮を参拝する。もちろん外宮からである。朝の静寂の中、年代を経た大木の間を歩くと不思議と自然との一体感を感じる。昔の小学生も修学旅行で訪れていたが、昼間の雑踏の中、なにが何かわからない場所ではあった。そのうち、お気楽、安心コースとして、遊園地巡礼が人気になり、今に至っている。
柳葉敏郎は、その気配を素早く察した。何かわからない、非日常に気づいたのである。この気持ちの転換の素早さこそ、役者としての大切な資質であると考える。
柳葉敏郎は、いきなり泣き出し、そのあと内宮を参拝した時も、最後まで、それは続いた。
気持ちはよくわかる。あの荘厳さは、日常では味わえない。大阪で、たこ焼きを食べる満足感ではないのである。同じような感覚は、熊野大社や那智大社で味わうことができる。自然に対して、自分一人で立ち向かうのである。完敗というかその崇高さに自然と涙が出てくる。柳葉敏郎の気持ちが、痛いほどわかるし、役者としての素質にも触れることができ大変嬉しかった。
隣で、ヘラヘラ笑っていた、短パン勝股も、子どもの心の持ち主としての無邪気さが、大人柳葉敏郎との対比として、大人の奥深さを明らかにする意味で、面白かった。
修学旅行も、伊勢志摩がいいなあ。