ドラマ、校閲ガールを見たおした
退屈だけど、お金もかけず、安直な家での過ごし方は、ゲームをするか、読書をするか、テレビを見るか、寝るかである。
うちは、もうボードゲームもしないし、ドラゴンクエストをするには中途半端な時間だし、今更ながら電車でGOやジェットでGOを引っ張り出すのも大変だ。
読書は、小説や専門書だけでも1000冊ぐらいあるが、横溝正史や水上勉を読むのも、集中力がないし、山本周五郎などには、もう太刀打ちできない。第一、本屋も図書館も開いていない。
そこで、テレビである。テレビではどこかが必ず新型コロナウイルスのことを報道していて、ネットで出回っていることを、わざわざこうでしたと、紹介している。自分たちで意見は持たず、あるものの引用である。
まだ、救急車が、具合の悪い人の単なる運搬車であったころ、フジテレビの黒岩祐治キャスターが、救急救命士の必要性を紹介し訴え続けて、今の体制を作り上げた。今の神奈川県知事である黒岩祐治さんである。
またTBSの、下村健一さんの、必死に国に訴える報道姿勢もすさまじく感動した。
隠居みたいにされているみのもんたさんも、世の中を動かす力を発揮した。久米宏さんも、サムライであった。
そこまでの頑張りは、もう今のテレビ局にはない。芸人と、その飲み友である女と、ほぼアイドル化したアナウンサーが、騒いでいるだけで、だから、命がかかったコロナの話も、半分世論を納得させるものではない。むしろ、日刊ゲンダイや夕刊フジのように、適度な悪口を言いながら、国民のガス抜きをしているのにすぎない。
しかし、この間、テレビ局は、新しいドラマづくりが、酸味で禁止の憂き目にあい、できないため、おうちでテレビの救世主として放送されている。
今日まで、仁があるが、わが家にはひかりテレビが来ているので、見放題ビデオで、宮本あや子原作の、「地味にすごい!校閲ガール、河野悦子」を見た。4年前の人気のドラマである。
ついこの前、会誌への論文投稿で、少しだけ校閲のお世話になった。専門誌は、内容が難解で理解しにくいところもあるが、誤字と慣用句の使い方でずいぶん助けてもらった。トルやイキも、何度か使った。
石原さとみの衣装を見るだけでも楽しい
1日で、夜中までかかって、全10話全て見終わった。地味にすごいと思ったのは、主人公の河野悦子を演じる石原さとみの演技力の高さである。
レベルの高さにびっくりしてしまったし、面白かった。
また、田口浩正が、時折王様のレストランで見せた味を漂わせているのもよかった。
ドラマてふてふ荘で、スーパーの店員役をしていた江口のりこが、ベテラン校閲員を演じていた。この人もうまい。
みんないい人ばかり
家での時間が多いので、地上波でも良いドラマを再放送して欲しい。