大江戸漫遊記②千鳥ヶ淵
御茶ノ水の駅前で、そばをたべる。10年前、子どもと一緒に歩いた道を、神田明神まで歩き、そのあと、飯田橋まで乗車して、九段下の千鳥ヶ淵をめざす。
ここのツユがとても美味しい。
あまり醤油辛くなく、だしの風味がする。関西人にとてもあうのだ。
しばらく湯がき上がるまで待たなければならないが、とにかく、蕎麦も関西ののびのびではなく、かみごたえのある喉ごしの良いものだ。
この辺りは、医学部銀座。
東京医科歯科大学に、順天堂大学。ビルばかりである。少し足を伸ばせば、東大もある。今日は行かない。
湯島聖堂のすぐ左手に神田明神があると錯覚してしまい、道に迷ってしまった。なんという記憶力だろう。男坂をイメージに勝手に、ブラタモリのように段差を探した。15分はぶらぶらし、やっと神社の赤鳥居を発見した。
懐かしい。
銭形平次の碑が見つからず、ウロウロして、またもや時間が経ってしまった。なんて日だ。
お参りをし、お守りを頂いた。
桜が満開である。
そうこうしているうちに、いよいよ会議の時間が迫って来た。それでも、千鳥ヶ淵に行こうと、飯田橋で降りたが、途中で間に合わないことに気づき、断念した。
会議は、12時まで。
四ツ谷から昼休みに、市ヶ谷まで乗り、そこから地下鉄で九段下まで行くつもりでいたが、人の波が、千鳥ヶ淵を目指していた。ちらほら千鳥ヶ淵という言葉が聞こえてくる。大丈夫だ。きっとつくに違いない。と時間を見れば、ずいぶん経っている。12時半なのにまだ半分の行程だ。地下鉄にすればよかった。いつも、後の祭りだ。この東京は、人にものを尋ねにくい。やはり、言葉の壁はある。妙な標準語で話そうとするが、そんなのインチキなのは、自分自身が知っている。嫌なこった。嫌なことはしたくない。大阪なら、気安いのに。
とにかく、人の波に巻き込まれながら、桜満開の千鳥ヶ淵に着いた。
九段下からすぐに営団地下鉄で、市ヶ谷へ戻り、四ツ谷に戻った。昼ごはんは、ファミマの納豆巻き。
昼からも、会議は続いた。
夜は、