ジブリ大博覧会って美術?
兵庫県立美術館は、兵庫県民には何も割引はない。まあ、神戸市もそうであるが、地元意識の低い町である。本当に。
横浜で働いている子どもが帰ってきて、是非行きたいというので、仕方なく朝から車で出かけた。駐車場は、あと2台というところですべりこみセーフであった。
道すがら、携帯でジブリメロディをかけていたので、気分は上々、完璧に仕上がっていた。
しかし、いつも思うのだが、この兵庫県立美術館は、実に使い勝手が悪い。入場するまでの経路が実に不合理である。安藤忠雄の設計でというと兵庫県は、即座に及第点を出すが、イメージが先行して、どんなものも、使い勝手が悪い。彼に言わせれば、作品だから、使う側の思いは二の次なのである。
随分前に、播磨高原にある中学校を訪ねたが、1枚15万円のガラスが一面に貼られ、野球部のボールで、ガラスがよく割れ、学校予算が窮地になっていると聞いた。デザインが、目的を凌駕し、それ自体が作品としての意味合いを持つことになるのだ。
入場券を購入した。やはり兵庫県民は安くならない。
美術館は、人人人。
展示品は、それほど工夫はない。
糸井さんと 鈴木さんとの手紙のやり取りも、似たのばかり。どちらかで言えば、ポスターなどの、確認事項ばかり。高畑さんや、宮崎さん関係のものは少なく、ガイドブックもない。
みんな、作品はそうだったね。と遠い記憶を元に確認していく。
ゴリアテとタイガーモスを混同していたことに気づいたり、企業CMに使われていたことを思い出したりした。
何より、じいちゃんばあちゃんから、小さい子まで、一緒に楽しめているのがいいが、コアなファンには、不満が残る。
これごときで。
神戸が舞台の火垂るの墓なんか、何にも触れられていない。
世界の高畑さんなのに、扱いが軽い。
なにか、プロデュースのテクニックばかりで、作品に込められた思いや、作品自体の芸術性には一切触れられていない。
しかも、ネコバスは、撮影禁止。
心のカメラに写してください。とのこと。
それより、ネコバス小さすぎ。
ふわふわシートではないし。
45分待ち。
我慢できないなあ。
もちろんお土産コーナーも15分待ち。
三鷹へ行けということなのか?