ぷちグミ考
グミが大好きである。
昔は、口の中で長く噛んで食べるおかしは、ガムかキャラメルしかなかった。もっと前の時代には森下仁丹しかなく、それも銀色の小さな顆粒を、メントスのように手のひらに降り出し、それを素早く、ベロと上顎の間に挟み込み、やや金属的な渋みと苦味を味わうものであった。もう、タバコか何かの代用でしかないものであったような気もする。
古くからグミに似た感触の菓子として、ゼリービーンズがある。アメリカの大統領も好きで、梅田や難波には、専門店も出ていたのであるが、次第に、あの強力な砂糖菓子としての甘さは、受け入れなくなり、スーパーの店頭に並ぶことが少なくなってきた。懐かしの菓子だが、あの甘さを取ってしまった後の、ヌルヌルのゼリーも面白い。
そこで、代替え品として、グミをたべているのである。今日は近くのスーパーで手に入れたプチグミを紹介してみたい。
まず、春日井製菓。
春日井製菓といえば、名古屋文化を支える、企業である。会社経営も素晴らしく、経験豊富なベテランが、元気な若手を率いてやっているという感じがするらしい。昔ながらだが、それ故に、安定しているのである。
飴では、キシリクリスタルという、舐めていて違う感覚が途中で押し寄せるものや、ミルクの国という、練乳を固めたような濃厚なミルクの味を楽しめるものがあり、お馴染みである。
つぶグミは、固くコーティングされていて、手にべとつかず食べやすい。噛まないでいると、グミの味を堪能できるし、かねてのゼリービーンズに似てなくもない。だから好きだ。しかも安い。果汁系と、ソーダー系があるが、いつもは、ソーダーを買ってしまう。エナジードリンク味もあり、ちょっとビックリ。色はあの色である。
どちらも、たっぷり85グラム。
【春日井つぶグミ108円】
味は、グレープフルーツ、アップル、グレープ、ピーチ、マスカット味の5種類
【春日井つぶグミソーダー108円】
味は、エナジードリンク、サイダー、コーラ、グレープソーダ、レモンソーダの5種類
次は味覚糖である。
味覚糖は、ユーハ味覚糖といい、飴菓子販売では、カンロ、森永製菓に次ぐ、シェアを誇っている。ユーハという言葉は、漢字で遊波と書くらしいが、ユニーク、ヒューマン、アドベンチャーと、いう意味らしい。人の夢をかなえるために、独創的、個性的に未来に向けてチャレンジしていこうという会社の信念を表している。
これだけでも、哲学的であるが、それは創業者が鹿児島から出てきて、裸一貫食い倒れの大阪で商いを始めたエネルギーというものを感じる。美味しさは優しさとまでいう。とにかく味覚糖と、ノーベルは、アイデンティティがすごい。
ぷっちょ、シゲキックス、e-maのど飴、コロロ、特濃ミルクなど、人気の商品も多い。
グミは、さほどコーティングされていないで、柔らかい感触が伝わってくる。
どちらもたっぷり85グラム。派手さはないが美味しい。皿に出してつまんだほうがいい。
【味覚糖コグミ 118円】
味は、アップル、マスカット、グレープ、オレンジの4種類
【味覚糖コグミ118円】
味は、ソーダー、メロンソーダ、レモンスカッシュ、コーラの4種類、乳酸菌入り。
泣く子も黙る、明治製菓である。チョッコレイト、チョッコレイト、チョコレイトはめいじ。の、お馴染みの大製菓会社。さすが、大企業なだけあって、袋は幅を利かしている。これでは、コンビニだなに吊るす時に邪魔にならないかと心配するが、存在感をアピールするのであろう。袋の色もすごく目につく。
80グラムだが、かみごたえがよく、噛むたびにコラーゲンが湧き出してくるように感じる。しっかりとコーティングされていて、これも、ゼリービーンズを、想起させてくれる。
【明治 大粒ポイフル袋 148円】
味は、グレープ、ラズベリー、レモン、キウイの4種類
いずれも、値段は税別150円以下で、グラム数も80〜85グラムと似通っている。袋のデザインも、どことなく似ている。
小さな袋の中に、企業の思いがいっぱい詰まっている。また紹介してみたい。