もう、先週の水曜日からなのだけれど、毎日のように蝉が庭で羽化している。
この梅雨の合間にも、うまく天気のいい日を選んで、むくむくと土の中から現れ、木に登り、そんなところでというところにつかまり、えいやと、羽化するのである。
ちょうど今時、夕方から出始めて、午後8時頃にはしがみつき、夜中になるまでに脱皮する。むかし、小学生の時に、幼虫を捕まえて、瓶に入れていたら、瓶の中で羽化してしまい、羽がぐちゃぐちゃになった蝉を見た母親に、泣きながら叱られたことを思い出す。そういえば、母は、生き物にはみんな優しかったと、蝉を見れば思い出すのである。