インチキだ
今週のお題「テスト」
テストの王様はやはり大学受験だ。
国立大では、昔はテストは何科目もあり、覚えなければならない事が沢山あった。その頃の学費は年間1万2000円から値上げで3万6000円。それだけ国民の期待を背負うものだから、入学してからはまじめに勉強しますという宣誓書があったような無かったような。
そのため、合格倍率は凄まじいことになっていた。2倍なら隣に座る受験生に勝てばいい。3倍なら、左右両隣に、5倍なら、前後左右に勝てばいい。
そう思っていても、実際には40倍など、訳がわからない数字も出てきて手に負えない状態もあった。
そうなると、入試はもはや運みたいなもので、偏差値や模試の結果なんか、何の足しにもならない。
そこまで苦労した時代もあったが、今は、センター試験で各大学ごとの問題はなくなってしまった。自分の大学に、こんな力の学生が欲しいという事が言えなくなり、大学の序列化がすすんでしまった。
今ほど、個性化が叫ばれ、学歴より何を学んだのかが問われる時代に、まだ、だらだら同じことをやっている国立大は魅力がない。
本当にあんなことで何の力が測れるのか。
同じく、難しい問題を解く事ができても、人間性は全くダメという学生が増えてきている。責任感も協調性も全くなし。小学生から塾に通い、学校では寝て宿題もしない。気に入らなかったら友だちに殴りかかり、給食は臭いといって食べない。そんな子どもが、ペーパーテストだけで、難関校に合格する。これって、おかしくない?
賢さには、人間性は全く必要がないのだなあと思う。それなら、なぜ学校があるのだろう。国立大以上に、学校教育も歪められてきている。
テストで何を測るのか?何が知りたいのか?そこのテーマが間違っていないか?手段が甘くないか?
こうして超難関校のために、迷惑をかけられているこどもがいるのは事実であろう。