毎年の恥さらし

昨日は広島の被曝の日。

オバマが訪れたり、外国人向けの情報誌に紹介されたりして、広島はすっかり世界の広島になった。厳島神社は、随分外国人が増え、弥山の山頂にまで、うろうろしている。弥山の山頂にある岩の上を歩くフランス人を見たことがある。ばちあたりな。

くぐり岩を何度もくぐり騒いでいる人もいた。

そういえば、東大寺大仏殿でも、柱の穴で騒いでいるんだなあ。旅の恥はかき捨てか？

広島はなぜか岩にまつわる観光地が多いのではないか？尾道など、岩の宝庫である。岩国は山口なのに。

広島の平和記念式典（広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式）には、2回参列した。あれは、広島市の行事であり、主体は広島市民であり、被爆された方やその家族のための式典である。だから、市長が高らかに読み上げる平和宣言こそが、値打ちあるもので、被爆地からの発信として、全世界がひれ伏して聞かなければならない。その通りに行動すると、世界は幸せになれるのに、誰もそうしたことはない。

何が嬉しくてきているのかわからない総理大臣など毎年右列の通路より一番前のパイプ椅子に座って聞いているはずなのに、東京に帰る前に忘れてしまうようだ。60周年では、三権の長が挨拶をしたが、河野衆議院議長が、一番感動する挨拶をした。公平な立場で、被爆者や紛争に巻き込まれている弱者の立場に立つ感動的な挨拶であった。

今年の東京のお坊ちゃまは、やはり、わけのわからないことをほざいて帰った。もう出席しなくていい。あなたは、何も優しくないのだから。同じ党の若手や老人に自分の思いを言わせて、世間の反応を伺う。全て常識はずれなので、あとでそのアドバルーン議員に注意するという形をとって虎視眈々と世論が異常な価値観に馴染むのを待っている。少年時代をいびつな環境で育つと、他人の感情に疎くなる。昔でいう、ＫＹである。

今年も、平和記念公園で、核所有国と非所有国との橋渡しをするとの意味の発言をした。アメリカに嫌われても、米軍が引き上げたとしても、ダメなことはダメだというのが総理大臣の仕事であるはずだ。いつもの、上から目線のできない主張。わかりにくい理念を勝手にほざいて、責任を持たない。人付き合いを知らないお坊ちゃんが、なんとなくこのぐらい言っておけばいいのだと、勝手に思っているのである。

中国になんというのだ。ロシアにどう言ってケンカを売るのだ。イギリスは納得するのか？フランスは心を開くのか？

なんの見通しもないことばかり言ってははぐらかし、説明をすると言っても何一つ説明らしいことはしない。踏ん反り返って国民が冷めたり忘れたりするのを待っているのである。

毎年ろくな挨拶しかしないのだか、もう来なくってもいいよ。核兵器禁止条約も、批准しないなんて、アホの極みである。