医学部の入試は不正だらけ?
文科官僚が、生意気な息子の医学部入試で裏口入学を依頼し、合格させたことが、連日報道されている。
海外旅行にも行かず、まじめにがんばっている学生には、胸糞悪い腹ただしい限りの話ではあるが、私立大学では、別に誰を入学させようと勝手な話であって、それだけでは、なんら罪に問われないという。
医学部は、医者の姉弟が入学することが多く、昔から、裏口入学の噂は数限りなくあった。実際に、高校の友だちの何人かは、私立の医学部に入学している。そんなにがんばっていたかと聞かれれば、どうなんだろうという程度なんだが。所詮世の中は金次第だということを悟ってしまった。
しかし、10年ぐらい前に居酒屋で仲良くなった国立大の附属病院に勤務する医師の話によると、国立大でも、教授のご意向があり、試験は名目であり、すでに何人かは試験前に合格しているようなものだと話していた。部外者にそんな話をするからはよほど嫌なことがあったと思うが、同じような話を、同窓会でも聞いた。
なんだろう。
こんなことばかりで、この国は動いている。
加計学園しかり、森友問題もしかり。
みんな、付け届けや、馴染みや、コネ、口添えである。
これは、公務員など、腕の良し悪しをなかなか決められない集団の中で優劣をつけることに、使われて来た。昔は、やはり学歴というハードルがあったし学閥もあったが、神戸では、わざと学歴を隠したばかりに、能力重視になるかと思いきや、案の定、コネ、口添えになってしまった。教育委員会がその巣窟であり、それゆえ、あの中学生自死事件について、中学生の無念を晴らすことより、自分に降りかかる火の粉をはらっていくことしか考えなかった。自分に火の粉が降りかからないようにするのに必死なのである。
教員採用試験も、管理職登用試験も不正がはびこるらしい。これにはエビデンスがある。教職員組合の役員経験者は、必ず管理職になるという。これもエビデンスがある。しかも、超特急で。こんなことおかしいと思えないよう、職場に統制をかける。ヤクザまがいの体育の教員が、オラオラ偉そうにしている。少し、関わって情報を集めるだけで、もう市民をやめたくなる。しかし、知人に言わせれば、これは、神戸だけではないという。
学歴コンプレックスがある人は、自分を認めてもらうのに、大変な努力をする。それは、決して市民の幸せのための努力ではない。
教育は、今すぐに結果が出るものではない。それをわかって手を抜いたり、子どもを出汁に儲けたりする。
この汚職は、あの市役所や県庁の中で、市民県民の意思に背いて必ず行われている。そう考えて、探って行かねばならない。税金て支払われている給与を、どれだけ無能な役人の手に渡っているのか、常に考えないといけない。
そういう意味で、これからの大学入試は、論文や面接が中心になり、ますます不透明になる。この国は、少子化と公務員の不正で、壊死していくのかもしれない。