父の日の異変
あと500万年もすると、父はいなくなる。女性だけで自己受精し、出産できるというのだ。この仕組みは、もう、一部の生物で確立している。今、男がいるというのは、もしもの時の、補完役でしかなったと言われている。
変な話だが、男系天皇は、存続できるのであろうか。心配。千代に八千代にと謳ってるのに。
さて、今日はその父の日。
スーパーがまたすごい。
お父さんにとにかく精をつけさせ、明日からも働いてもらおうと、肉のコーナーは大変なことになっている。ローストビーフ然り、焼肉然り、ステーキ肉どんとこいと、脂っこいもの総動員である。しかも、値段が高い。母の日は、何だかんだ言っても、所詮「お母さんに代わってカレーを作るわ。今日はハウスバーモンドカレーよ」という、簡単身代わり料理と、カーネーションである。中には、リッチに高級フランス料理店に足を運ぶ高級国民もいるだろうが、大抵は、これにチョコレートぐらいが付け加えられるのに過ぎない。
父の日は、母の日の後にできた。誰も、祝いたくて作ったものでないらしい。それでも、一家の大黒柱であった、三十年も前は、タバコなのお酒なの嗜好品がプレゼントされていた。タバコなど、今では考えられない。
さて、スーパーでは、肉肉肉であるが、ドラッグストアでは、脱脂肪の父の日特集である。
肉を食べさせてサプリメントで健康を維持する。お父さんに代わって食事を作る家などまだ現れていないらしい。