愛犬りょう14鼻カサカサ
りょうは、2003年4月6日生まれの、オスのしば犬である。
目は2年前から見えなくなった。
一時は20キロもあったが、最近は食が細くなり、とても軽くなった。
12キロである。
時々、隣家との境の溝に突入し、前に進めず、うわーんと大声でなく。このところ、ワンと、吠えたことがなく、辛いうめき声の方が多い。
少し前から、鼻が乾き始め、だいぶん触った感じがパリパリしていた。何か、皮がめくれるのではないか、と思わせるほど、カサカサしている。ネットで調べたら、老化による皮膚の角質化で、ジステンバでも、同じ症状が出るとのこと。
初めは、犬の肉球のケアにつけるクリームがいいらしい、とのことで、クリームをつけたが、なんの変化もなかった。はちみつならどうだろうと試みてみたが、これも、変化がなかった。目が見えないのが、不安で、鼻を使おうとしない。だから、鼻は、ほっ散らかしなのだ。
ついに、今日、近くの動物病院で診てもらった。病院まで、50メートルほどは、子どもが抱えて連れて行った。
1時間近く待って、診察があった。
3年ほど前に、どうしてから歩けなくなり、毎晩鳴いていた時に診てもらった。その時こそ、脳障害があったのだろうとのこと。先生も安楽死を勧めてくれたが、母は、亡くなった父が可愛がっていたから、いくらお金がかかっても助けてみせると、徹底的に看病をした。毎日のように診てもらい、運搬車に乗せて、病院に通った。結局、裏の畑で、ぶらぶら暮らしながら、りょうは蘇った。
しかし、そうして立ち直ったものの、緑内障になり視力をうばわれ、同時に耳も遠くなった。
実に、大変な状況を乗り越えてきたのである。奇跡の犬とでも呼んでも良いかもしれない。
だから動物病院でも、奇跡的に生き延びた犬として、有名である。
鼻は、仕方がないと言われ、それより、目やにがひどいので、内側に折れたまぶたのまつ毛を抜いてもらった。
痛いので、暴れたが、ヘトヘトになるまで押さえつけて、全部抜いてもらった。
先生からは、よく面倒見てやっていると褒めてもらった。目が見えなくなったのも仕方がないと。
3週間でまた生えてくるので、抜きに行かねばならない。でも、抜き終わったりょうは、実にすがすがしい姿になっていた。
口は臭いが、いつまでも長生きして欲しい。 歯磨きしてやろうかなあ。