教育学者や哲学者がいない嘘
いよいよ新学期がはじまる。
コロナ禍で、おそらく学校で感染が心配される。
テレビでは、教育のことは素人の経済学者や医学者が、学校を止めたら、学力が落ちると言っている。
おそらく自分が、学校に通った感覚で、教育の価値を話しているのだろうが、それなら、医者にかかった経験があれば、医学のことがわかるのであろうか。
こういうレベルでいるのが、国会議員である。公教育を受けたこともない総理大臣は、日教組憎しで教育基本法を改竄した。
学校は教科ごとに年間授業時数が定められている。これも、以前は標準として大方のめやすであったのだが、授業時数が少なくなると学力が下がるという、おまじないみたいな理由で、今では厳格に守るようになり、何も疑わない教育委員会は、時間数だけうるさいのである。
なんでもそうであるが、量より質である。
どうして一年生の国語が306時間なのか、説明できる人はいない。詰め込み教育で一時時数が減った6年生は、1015時間も学習する。先進国では1番多い。いや、もう日本はアジア最貧国に転落しているので、G7は、シンガポールか、韓国が、代わりに入るかもしれない。
6年の国語の教科書は、5時間で学習できる内容も、8時間で学習する。全くの素人ならそのぐらいかかるかもしれないが、免許状がある専門家が授業しているのである。
始業式が、1週間2週間遅れただけで、騒ぎ立てるな。
それより、経済学者は、どうしてアベノミクスを長々とやってしまったのか、医学者は、どうして国民に行動仕様を提示するばかりで、医師の数を増やす努力をしてこなかったのか、自問自答すべきである。
とにかく、授業時数は、なんの根拠もなく、学力との因果関係はない。