老いても学びは続く
昨日は休みであったが、講演の依頼があったので、元町界隈に出かけた。
せっかくの休みなのではあるが、ずいぶん前から頼まれたことだったので、今さらお断りできるものでもない。
はじめの話では、「10人程度ですから」と、こじんまりとした部屋で、その演題では全く素人の人ばかりというものであった。それなら。2時間の間に、撮りためたDVDでも見てもらったら大丈夫。下手な話の展開になったとしても、それで何とかなるし。と、お気楽に、考えていたし、そう言われて引き受けた。
しかし、1週間前の連絡では、40名が参加を希望しているといい、当日はさらに増えるかもということであった。
何だこれはと、その人気に恐れおののき、また、参加者が単なる素人ではないことにも、焦燥感が募った。さらに、資料の増刷で、時間を取られることになった。
退職者対象の講座であったが、当日参加が7名もあり、47名と、盛会であった。
ここで驚いたことがある。
参加者の中には、杖や歩行器を使って来た人がいたということだ。生涯学習が叫ばれてはきたが、十分にお年寄りはそれを実践されている。本当にびっくりしてしまった。講演の後も、質問や注文を受けた。その鋭さと、バイタリティは、大学生をはるかにしのぐものであった。
どうすれば、こんな素敵なお年寄りになれるのか、こちらが話を聞きたいぐらいであった。
帰りに、近くの食堂でお昼を食べた。そこも、お年寄りで満員。みんな、一斉を風靡した、神戸マダムたちである。
ファッションの話、ペットの話、そして孫の話が、飛び交っていた。
平日の昼間、神戸は素晴らしく元気である。