新開地で寿司三昧
今日は、夕方から子どもの演劇の公演で、神戸の新開地に出かけた。
演劇の方は、大変難しくて2回見ないとわからないぐらいではあったが、子どもの活躍が見れてよかった。それ以上にたくさんの仲間と共に、うまくやっている姿を見て、嬉しかった。
終わってから家族で、久しぶりに新開地を散策した。といっても、食事をするところを探したのである。
いつも行く串カツの美味しい八喜為は、脂っこいものはという女性軍の反対に合い、バスになった。道路を渡って洋食のグリル一平にたどり着いたものの、なんと土曜日の夜なのに、サタデーナイトなのに休業であった。なんだといいがっかりしている女性軍に、洋食も脂っこいものではないかと、突っ込もうとしたら、さらに驚くべき一言が発せられた。
「寿司に行こう」
どうして、日本語はこの食品だけを表す言葉だけで、場所も店も表してしまえるのか。そんなことより、昨日の夜も寿司だった。どうして、ダブルで来るのかわからない。
仕方なく、昔から馴染みの、最近めっきり行くことのなくなった、「源八寿司」に行った。幸い一階のテーブル席が空いていた。
値段表を見ると、もう7、8年も経つからか、いくぶんか高くなっていた。いつもは、ライフのうまか巻きやえびすの握り寿司を愛用しているわたしのうちは、しばらく、寿司の値段というものを、忘れてしまっていた。
ある意味、子どもが小さい時あちこち食べに行っていた頃が懐かしい。
さて、一体いくらになるのだと、少し不安にもなりながら、鯛皮、トロ、エビ、トリ貝、など矢継ぎ早に注文した。それと生中ね。という言葉で、和やかなムードが一転し、険悪なものへと変わった。
寿司が来た。
ここは、きちんと職人さんが握っている。何貫かづつ皿に盛られてやって来る。
一番好きなトリ貝を、箸で取り上げ、口に運んだ。箸で挟んでもしっかりとして崩れない。しかし、すごくご飯がパサパサして、トリ貝の甘い煮切りとマッチして、すごく美味しい。機械でにぎり寿司用に固められたシャリとは、ずいぶん違い、中にたっぷりと空気が含まれている。軍艦のウニなど、ひょっとして、淡路島の福良の、ウニかと思うほど、美味しい。
あーこれだ。懐かしい。すっかり、忘れてしまっていた。ガリも美味しい。ガリの容器も、途中でいっぱいにしてくれて、幸せ感アップ。
若い頃から、ずっと通っていた寿司屋だが、当時は、ものすごいものを食べていたんだと、改めて驚いた。新開地には、本当に美味しいものがある。
新開地はえらい。