日本は30点
何か唐突だが、この辺りに落ち着くように思う。民主主義国家として、選挙の投票率の低さ、女性議員の少なさ、不正に対する国民の関心の低さ、外国からの馬鹿にされよう、学生の海外留学の少なさ、国民の投資に対する関心の低さ、マスコミの稚拙さ、芸能人の政治に対する態度の曖昧さが通用しているのは、この国ぐらいのものだ。
まだある。選挙マシーンの某宗教団体が政治団体を持っている。日本国憲法を学習した中学生なら政教分離のイカサマに気づき、あっという間に大人社会のいい加減さに、若くして日本の闇を味わい失望する。
マスコミは巧みに操作され、国民はなかなか本当のことは知らされない。政治の不正など報道を続けようものなら、無理やり事件を作り上げ、国民の関心は否応無しに政治から離れて行く。日大の事件ごときに何時間も費やしたり、まだわかりもしない富豪の死を詮索したりするのは、下衆の極みである。国民をあの新型贈収賄、お友だちならなにをしてもかまわへんえこひいき問題から、目をそらさせ、政府の崩壊を阻止したり、や新潟県知事選の与党系候補の当選を手助けしたりした。
政治家の、責任問題に及ぶと、必ず関係者を死に追い詰める。それでなかったことになる。政治家は、殺人をしているのと同様なのに、責任はとらない。ロシアと何も変わらない。
とにかく、付け届け、縁故関係が、一番力があり、親が医者なら、国立大の医学部でさえ顔パスで合格できる。会社だけでなく、公務員も、実力は正当に評価されることはない。コネクションあるのみである。
中国人が自分の国を信じないというが、日本人もとっくの昔に日本を信じていない。中国や韓国を劣っているというのは、元来間違いであるが、国家先導で、日本が素晴らしいというプロパガンダをし続けている。
みんなが豊かになれると何年も我慢させられ、お金持ちだけが、その恩恵に預かり、格差はどんどん開いている。テレビに出演するタレントは、時給100万円、見ている非正規雇用者は時給850円。所得税は3割と1割。金額が千倍も違うのに、所得税はすごく優遇されている。
経営者になると、大抵のものは、必要経費で落とせ、それで収支をトントンにして、税金逃れをしている。それでも、文句は言わない。街の中に高級外車がうじゃうじゃある。実は、所得税をごまかしている。
全て、雇用者だけが得をし優遇される。
昨夜、NHK特集で、江戸の町の経済事情を放送していた。金持ちは、打ちこわしを防ぐために庶民に施しをしていたという。さまざまな手を使って自分たちだけ儲けていないと理解してもらおうとしていた。今は、そんなこと御構い無し。道徳では、道ばかりを説き、徳を教えない。いかに人に接するべきか、どうすれば人として崇高に生きられるのか。貧しい人に与え、人に感謝して生きることは、教えない。それどころか、国のことを聞き都合よく振る舞う、戦前の国民としての生き方を教えているのだ。
民主主義だけなら、5点かもしれない。
それが30点なのは、戦争を生き抜き、元気で平和な世の中を解いてくれる、お年寄りがいるからである。