アヒージョ好きのビーバー

世の中の本質を、自分なりに考え、解説します。正義感が強く、偉そうなもの、金持ちには、牙を剥きます。

神戸、須磨海浜水族園の頑張り

神戸の須磨の水族園に行ってきた。

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魚はとてもわかりやすく展示され、さすが、すますいと、呼ばれるだけの水族館だ。

やたら、でかい水槽を用意し、その中で、自然の魚の活動を見せようと躍起になっている水族館が多いが、たくさん魚が入っているので、見る側は、ああそういうものねという、魚のことをわかったような気になってしまう。しかし、次の水槽に行く頃には、さっき、サメの横をチラ見してオラオラ泳いでいたのはなんだったかなぁ?ということになりがちである。

あのでかい水槽の中は、真実の海ではない。だから、水槽に入れられた魚は、ひょっとしたら、過剰な演技をしているかもしれない。普段は、サメなど泳いでいる深さではないのに、まあ、この辺りがあなたの持ち場ねと、餌を巻かれるたびに教えられ、本来の自分を忘れ、賢く間違いなく自分の姿を人間にさらしているのかもしれない。

でかい水槽の中で、クエなどが何かに追われながらユラユラ漂っている姿は、底魚としての自分を忘れてしまっているのではないかと思うのである。

 

まどみちおさんの詩に

こんな魚の詩がある。

「さかな」

さかなやさんが
さかなをうっているのを
さかなはしらない
にんげんがみんな
さかなをたべているのを
さかなはしらない
うみのさかなも
かわのさかなもみんなしらない

 

すますいは、そういう大雑把な展示はしていない。確かにでっかい水槽はある。アマゾンのコーナーには、水槽の下をくぐっていく、旭山動物園の空飛ぶペンギンみたいな展示もある。

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しかし、さかなの特性を、しっかり見せようとしている、プロとしての丁寧さを感じることができる。説明書きも的確である。

いつぞや、すますいが、須磨水族館と呼ばれていた頃はクジラの骨格標本が売りであったが、時代も変わり、今はイルカショーが、人気である。

イルカショーは、イルカライドなど派手なものはないが、イルカたちがハイジャンプ、ハードルジャンプ、バックスピン、スピンジャンプ、テールキック、ランディングなどを披露する。また飛び上がって空中にぶら下げたボールを嘴でつついたり、尾で叩いたりといったレパートリーもある。

特に6頭が、一斉にジャンプする場面と、空中のボールを尾で叩くのは、なかなかの迫力である。よく覚えたねと、褒めてあげたくなるけなげさだ。

これもいい。

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しかし、すますいは、神戸市立の施設である。かつて、神戸市立であった神戸空港同様、トイレは和式。ウォシュレットなしである。

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さらに、階段や通路が、細かな石を混ぜ込んだコンクリートでできている。ちょうど雨の日だったので滑りそうになった。お年寄りなら命に関わるし、子どもにとっても危険である。

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係りの人が立って気をつけるようにと言っていたが、手すりもユニバーサルではなく、掴みにくいのでなんとかしてほしい。

さすが神戸だと言われるようなものになればいいのだが。