日産の役員報酬が、常識はずれの高額であることは兼ねてから言われていたが、やっと問題視された。
また、まだ取り上げられていないが、トヨタはトヨタで常識はずれの内部留保を蓄えている。
そこで、ひょっとして、儲け過ぎているねではないかという、疑問がある。
そこで調べてみた。
まず工業製品として、考えると
原価となれば、どんな製品でも工業製品であれば30%前後であるらしい。
300万円の車であれば、原価は90万円となる。原材料費は、その半分の45万円程度になる。とにかくやすい。特にタイヤやエアバッグなどは、何万もしそうだが、実は大量購入でタイヤなら一本数千円という安さだという。
90万円が工場出荷時に、180万円ぐらいになり、90万円がメーカーの儲けになり、残りの120万円のうち30万円がディーラーの儲けになる?
ディーラーは、割引をしてもメーカーから販売奨励金という、売り上げ台数に応じたボーナスがもらえるので、倒産はしない。
また、残りのその残りの90万円は、開発費や宣伝費、運送費なのである。
これは、車の販売価格により、また、売り上げ台数によりそれぞれ異なり、割合が変わってくる。
例えば、
150万円の大衆車の場合は、
①現材料費と人件費が、90万円
②開発費・生産設備投資の分担と諸経費が、30万円
③メーカーの利益が、15万円
④ディーラーの利益が、15万円
となるらしい。
これは、価格の高いクラスの車は、利益率が低いらしい。
どうして、自動車会社が、アホほど儲け、守銭奴ゴーンのように、金を使われてしまったのかというと、これまたアホほど売れるからなのである。
メーカーは、値段を安くしようと努力はしない。むしろ、有名外車が、軒並み500万円を超えているのをいいことに、500万円を目指して余計な付加価値をつけて、わざと高級感を出そうとしているようでもある。
恐ろしいほどCMをする。
日本は、いいものを安く作ってきた。しかし、外車を何台も持つ富裕層が現れ、成金が宇宙旅行までほざき始める時代になり、高いものを持つことがまたまたステータスとなり、300万円高級車が、この2年で、一気に500万円に跳ね上がってしまった。
そういう中で、いい加減なものでも高く売る風潮が出て、わずか数千円のオプションも数十万円の上乗せで販売しているのである。オプションは、ほぼ詐欺である。伝統工芸を除いて、日本のものづくりは、偽装と騙しによって成り立っていると言っても良い。
そう言えば、車は高い。若い子には買えない。
そろそろ、車にもジェネリック車といってもいい、会社が出てきてもいいのではないか。