アヒージョ好きのビーバー

世の中の本質を、自分なりに考え、解説します。正義感が強く、偉そうなもの、金持ちには、牙を剥きます。

やっぱ大阪

ジェイアール大阪駅環状線の出発メロディは、やしきたかじんの「やっぱ好きやねん」である。大阪独特のひつこさを感じさせない、中途半端ながらさわやかなアレンジになっている。

そのやしきたかじんは、生前、歌手としてより庶民の不満をマスコミで、怖いもの無しで訴えていた。新地の帝王、影の実力者と言われながら、彼の潔さやわかりやすさ、生活と直結した経済感覚に共鳴する人が、やがて市長や知事に立候補して行った。スタンツは「東京がなんぼのもんじゃい」である。東京一極集中を問い機会が多く、それに加えて、政治体制を問う事も沢山あった。

同じように東では、みのもんたがその役割を演じていた。2人とも平仮名であったことが面白い。

どちらも、不正や不義理を真正面から切り込んでいった。当時の野党も、それなりに労働者や、生活者の代表になり得るだろうと、国民は信じていた。

 

しかし、大阪で始まった改革は、保守の一部と化し、政権のお友達と化した。だから、今の選挙は、保守同士の戦いであり、言ってみれば生活者の生活が豊かになるものではない。人を使う、労働力を使い利益を上げる集団なのである。そのくせ、やしきたかじんの遺志を受け継ぐ集団は、 政治制度の改革こそが労働者や生活者にとって、第一の課題であるという。

そうだろうか。そんな甘いものだろうか。経済の基本的な理念なしに、今の矛盾は行政の制度の怠慢から生まれているとする考えである。

パート労働者の身分や、保育所の問題と、経済や勤務に関する制度を変えていくことこそ、政治なのであるが、保守の一翼を担い、お友達と化した元野党は、大阪の人々を知らず知らずのうちに、ケムに巻いているのである。

そういう図式を、うまく論点を外している連中だとなあと笑っているうちにも、なんと、周辺の地方選挙にも同じことを言いながら第二の保守の立場で立候補しているものがいる。

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大阪は、大塩平八郎の乱の町である。世の中を変えるなら、政権に牙を剥く心意気が欲しい。