読売テレビのプロパガンダ
またまた、今日の昼、読売テレビの政府礼賛番組が、放送された。安倍晋三くんの通信簿という安部政権9年の経済、外交、立法、スキャンダルなどを5段階で評価して、意見を交流していくものである。
発想自体は、期末テストも卒業式も奪った子育てをしていない安部に対して、通知表をつけるという一種の皮肉にも思えるのであるが、地方民放の、しかも、安部政権のプロパガンダばかり続ける読売テレビであるからこそ、維新のように改革派の振りをして、大衆に間違った見方を提供しているのである。
読売のやり方はこうだ。
始め問題提起があり、それについて、世間の評価はどうなっているのかという当たり前の疑問が提起される。それについて、そんなこと、素人は言うけど安部政権は、よくやっている。やっていないというものがバカなのだということをコメンテーターが説得していくやり口である。
この番組は、いつも、同じやり方である。
自民に反対するのは悪であり、頭のおかしいやつがやることであるとすり替えられる。まるでネトウヨの、反日、在日発言と同じことをしているのである。
しかし、同じ番組を、今は亡きたかじんがやっていた時は、庶民目線で、何にもやってないやん、とか、不公平やん、とかという、大阪らしい批判の精神があった。
メンバーも、三宅久之、田嶋陽子、勝谷誠彦、村田晃嗣、宮崎哲弥、橋下 徹、桂ざこば、など、まだ相手の意見を聞くメンバーであり、そのやり取りは、いつもはちゃめちゃになるけれど、とても面白かった。考えの切り口やものの見方の多様性を見せてくれたのである。とくに、なんといっても、ざこばの感覚中心の主張や、たかじんの、それならとさらに焚きつけて真理を見つけ出そうとする言葉が、とても面白く、真理を追究する番組としての値打ちがあった。たかじんには、東京はろくでもないという反骨精神があったのも、見る側からすると安心できるものであった。
しかし、読売テレビのアナウンサーがMCを務めるや否や、一気に、なんで政府のやっていることに文句を言うねんと言う番組に変わった。
出演者も、右翼系の論客を集め、批判する側は2名程度にし、その批判はとるに足らない、たいしたことがない賢くない判断であるとバカにする論理が繰り返された。
はじめは、家族と見ていたが、あまりにも不公平だ、庶民をバカにしているということで、そのうち誰も見なくなった。
今日は、チャンネルサーフィンの最中、立ち寄ってみたら、さらにひどいことになっていた。
批判する奴はばかだということである。
ああ、相変わらずやなあ、と見ていて嫌悪感を抱いた。だれか、読売に報道というものをきちんと考えられる者はいないのか?
最低である。